私は前回の記事で、近年来日した中国人保護者と日本の公立小学校との衝突について書いた。数ヶ月前、私が近所の小学校の中国人保護者トラブルの通訳をおこなった際の話だ。

 このとき、似たような事例が他にないかと思い、小紅書(インスタグラムに似た中国のSNS)やショート動画サイトで、日本の学校に関する中国人保護者の投稿を調べてみた。すると、出るわ出るわ。日本の学校についての投稿が数多く見つかった。

 在日中国人保護者の投稿はなかなか興味深い。日本の保育園の先生が親切だった、入学式が暖かかった、はじめてママ友ができた……。異国で子育てするなかで、日本社会に徐々に適応していく様子は、微笑ましく感じられる話も多い。

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 もちろん、こうした子育てアカウントに、日中間の政治的対立や歴史問題などの面倒なポストはほぼゼロ。仮に日本に文句を言っていた場合でも、役所の手続きが面倒くさいといった生活者目線のポストがほとんどだ。

 いっぽう、気づくこともある。中国人の場合、自分の子どもの顔にスタンプやモザイクをかける人の割合がすくないように見えることだ。そもそも、日本社会が小学校の卒業アルバムの顔写真掲載にすらセンシティブになったのも、ここ十数年の話。子どもの個人情報についてのセキュリティ意識は、国や文化圏による差異が大きい。

 しかし、さらに保護者の投稿を見ていくと、単に「文化の差」だけではスルーできない問題も見つかった。

中国のSNSに晒される日本の連絡帳

 それは、学校の文書の写真や日本人の保護者との連絡内容のスクショなどを、中国人保護者がそのままSNSに投稿している事例がかなり多く存在することだ。