――最初に北京原人になって、鏡とかで自分で見た時はどう思いました?

小松 特殊メイクはしてますけど「顔は自分だな」と思いました。 あと私はボディースーツを着ていないので、どうしても華奢に見えてしまうんです。だから『北京原人』の撮影中は体重を増やすために、もうずっと食べてましたね。人生で一番あの時が太っていました。

 当時は42、43キロだったんですが、50キロ近くまでは半年で持っていきました。1日5食とかしてましたね。

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©山元茂樹/文藝春秋

――他の仕事に影響はなかったんですか。

小松 顔にあまり付かないタイプだったんで、服を着ちゃえば普通のドラマ撮影に行っても「むくんでるね」ぐらいの感じでしたね。もうグラビアもやってませんでしたし、全然そこは気にせずにできました。

――男性の北京原人を演じた本田博太郎さんは当時の雑誌のインタビューで「小松さん以外ではあの役はできない」とおっしゃってました。

小松 本田さんはマツ・カンパニーで同じ事務所だったんです。本田さんは先に北京原人を演じることが決まっていて「今度こういうオーディションがあるんだけど、受けてみる?」と言われて、それがきっかけでオーディションに参加することになりました。

映画で共演した子役が有名声優に

――当時20億円をかけたと言われた『北京原人 Who are you?』ですが、やっぱり撮影現場も豪華だったんでしょうか。

小松 私自身、そんなに多くの現場で仕事をしていなかったので、差はわからないですけれど、人の数も多いし、スタジオも東映の大泉撮影所の一番大きい場所を使っていました。大きい仕事ですし、上層部の方々も現場に来られてました。

 あと最近知って一番びっくりしたのが、私の子供役の北京原人を演じていた子が今、声優で超人気になっているんですよね。

――小野賢章さんですね。その後映画『ハリー・ポッター』シリーズのハリーの吹き替えや、『ジョジョの奇妙な冒険』のジョルノ・ジョバァーナ役などを演じた人気声優です。

小松 私、声優としてそんなに有名になったなんて全く知らなくて。当時、小野賢章くんに撮影中に黒猫を託されたことがあったんです。自分の家の近くで拾った子で「家では飼えないんだ」と言われて。私は猫を飼っていたので「いいよ、うちで飼うから連れてきて」と言って。小野くんから預かった猫をずっと飼ってました。