――子供については、結婚した時から考えていたのでしょうか。
小松 いたらいいねというくらいで、私も夫ものんきでした。38歳で入籍して、39歳で結婚式を挙げたんですが、本当ならすぐに妊活を始めるべきだったと思います。
ただ、41歳くらいの時に舞台『大奥』への出演が決まっていたんです。地方巡業で1~2カ月家を空けることになるし、妊娠したらその仕事は受けられない。愛着のある作品だから、どうしても出演したかったんです。それで不妊治療を先延ばしにしてしまった。今振り返ると、妊活をするならそれは大きな間違いでした。
45歳くらいの時には現実的な限界が見えてきていたが…
――当時は、不妊治療を始めれば妊娠できると思っていたわけですね。
小松 健康だしと軽く考えていました。でも実際は、そんなに甘くなかったですね。最初は街の婦人科で検査を受けていたんですが、それだけでは進まないと感じて専門のクリニックに行ったら、先生に「どうして今まで不妊治療をやらなかったの?」と怒られました。年齢のことを、もっと真剣に考えるべきだったんです。
――治療する病院も何度か変えたそうですね。
小松 すごく調べました。病院によって考え方が全く違うんです。自然妊娠に近い形を目指すところもあれば、積極的に薬を打って進めるところもある。先生によって言われることが真逆だったりして、どうするかはけっきょく自分で決めなければいけない。
ネットで調べるだけでなく、病院に電話して方針を聞いたり、染色体検査について問い合わせたりもしました。毎年のように病院を変えながら、自分に合う方法を探していました。
――費用の負担も大きかったのではないですか。
小松 どこの病院も高かったですね。当時は今のような保険適用もなくて、費用のことは常に考えなければいけませんでした。体力的な問題もあるし、採卵しても卵があまり取れなくなっていく。45歳くらいの時には「そろそろ終わりなのかな」と、現実的な限界が見えてきていました。
