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在庫さえあれば幅広くカスタマイズオーダーが可能

 10時間以上のフライトなので、途中でお腹が減ってくることもあります。そんな場合でも「おやつ」が充実しているのはファーストクラスならでは。

 もちろんエコノミーでもおにぎりやハーゲンダッツが出たり、ビジネスでラーメンが出たりはするのですが、ファーストクラスだと「デザート&チーズ盛り合わせ」「お漬物盛り合わせ&味噌汁」「海鮮丼」など、在庫さえあれば幅広くカスタマイズオーダーが可能です。

 小生の場合、海鮮丼2杯をぺろりと平らげ、ついに3杯目のオーダー時には「申し訳ありません。もうありません」と言われてしまいました。

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こちらがファーストクラスの「海鮮丼」(ただし、在庫限り) 写真:筆者

 そんなファーストクラス、ビジネスクラスと比べると「何十万円も追加で払う価値は全くないんじゃないか」と思えるのですが、マイルを利用すると風景が変わります。

 北米便での往復必要マイル数は、

・ファースト15万マイル
・ビジネス8.5万マイル
・エコノミー5万マイル

 となります。

 これだとエコノミー乗るくらいならビジネスのほうがいいし、どうせビジネス乗るならファーストにして酒代で元取ろうかな、という選択肢も出てくるのではないでしょうか。

©iStock.com

2都市を絡めた発券でも必要マイル数がほとんど変わらない

 マイルをうまく活用すれば、さらに面白い発券が可能です。

 たとえば、

・羽田-メキシコ
・メキシコ-ニューヨーク
・ニューヨーク-羽田

 といった2都市を絡めた発券でも必要マイル数がほとんど変わらない、という必殺技も可能です。ANAであれば、同じ航空会社グループであるスターアライアンスに加盟する別の航空会社便も利用可能なのです。

 小生の場合、直近の年末年始に、

・羽田-上海(ANA)
・上海-深セン(深セン航空)
・深セン-ソウル(深セン航空)
・ソウル-上海(アシアナ航空)
・上海-羽田(ANA)

 という行程を全部ビジネスクラスで発券しましたが、4.5万マイル程度で済みました。恐らく酒代だけで元が取れているのではないかと思います。

「飛行機が嫌い」という方でなければ、このようなマイルを利用した楽しみ方があるということを知っていただき、ぜひご活用いただければ幸いです。