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杉村太蔵が語る“相場観”「僕はテレビのギャラ交渉が大好きなんです」

薄口政治評論家・杉村太蔵さんインタビュー#3

 テレビタレントとして活躍する傍ら、実業家・投資家の顔も持つ杉村さん。多忙な毎日にもかかわらず、芸能面のマネジメントは自ら行い、テレビ局ともひとりで交渉する。そんな場面では元証券マンとしての血が騒ぐのだそうだ。(全3回の3回目/#1#2も公開中)

杉村太蔵さん

「投資家・杉村太蔵」が一番自信があります

―― いまタレントとして長くやってきて、「政治家」と「タレント」、性に合っているのはどっちだと思いますか。

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杉村 まったく違いますけど、芸能界と政界というのは、似ている世界ではありますね。議員とタレント、秘書とマネージャー、プロダクションと政党、国会とテレビ局。何よりも有権者と視聴者。どちらも人気がないとやっていけないというのが非常によく似ている。

―― なるほど。議員になる前は証券マンで、いまも投資家としての一面もあります。

杉村 タレントとしての仕事もさせてもらっていますし、議員もやりましたけど、やっぱり「投資家・杉村太蔵」が一番自信があります。自分の中で一番向いていると思いますね。

 

―― それはどんなところが?

杉村 やっぱり数字が好きだということが一番ですね。損益計算書とかグラフを見るとワクワクする。最近は経済番組とか、ベンチャー企業の特集をよくやるじゃないですか。ああいうの、すごく好きですね。

―― じゃあ、テレビ東京派ですか。

杉村 テレビ東京の番組もよく見ますけど、けっこう万遍なく見ます。BSとか好きですね。僕は地上波に出させていただいているのに、こんなこと言っちゃいけない(笑)。

杉村事務所にマネージャーはいません

―― マネージャーさんはいらっしゃらないんですか。今回オファーした際、お電話にご本人が出てびっくりしました。

杉村 杉村事務所としてはいないですけど、いろいろな投資もやっていて別の会社がありますから、そこの社員はいます。ただ、芸能の仕事に関しては私一人でやっています。

―― それは何かこだわりがあるんですか。

杉村 たとえばこういう企画でも、直でやったほうが早いですよね。僕の判断で全部できる。何も相談することないし、何かの指示を受ける気もない。だけど何かに投資をするとか、プロジェクトを立ち上げるとか、はやっぱり常にミーティングをして、いろいろなアイデアを出したほうがいいというのがありますから、そこは分けているんです。