文春オンライン

杉村太蔵が語る“相場観”「僕はテレビのギャラ交渉が大好きなんです」

薄口政治評論家・杉村太蔵さんインタビュー#3

note

クビになる人の荷物をパッキングしていた証券マン時代

―― 証券会社ではクビは突然言われるんですか。

杉村 外資ですからね。もう明日から来なくていいと。しょっちゅう見ていました。「Today is your last day」というメールが出回るんですよ。「tomorrow」じゃないんですよ。「today」。前日に私が部長に呼ばれて、「あいつ、明日、ラストデーだから、会社にあいつが来たら俺の部屋によこせ」って、しょっちゅう言われましたから。そして部長と話している間に、私がクビになる人の荷物のパッキングをするわけです。で、その人はもう自分のデスクに戻れない。たとえ財布を置いてました、と言ってもダメ。3時間以内に自宅に荷物を届けるからと。

―― 厳しい……。その状況でボールペンに一品足すという発想が生まれたんですね。

ADVERTISEMENT

杉村 悲惨ですよね。それがいやだったら外資はやめたほうがいい。そういうルールの下でやってるので。

 でもうれしいのは、当時のドイツ証券時代の先輩社員とはいまもいろいろお仕事をさせてもらったり、いろいろな投資案件に協力してもらったりして、いまだにおつき合いがありますよ。ありがたいことです。

 

もうちょっとテニスの仕事、増えるかと……

―― 最後にちょっとだけ、最近のテニスの話を聞きたいんですけど、大坂なおみさんが活躍してます。元国体チャンピオンとして、どう見ていましたか。

杉村 コーチが替わってほんと良くなったんでしょうね。メンタルがすごい。2年後の東京オリンピックが楽しみですね。錦織さんも大坂さんも何が楽しみかって言ったら、今回の全米オープン、錦織さんは準決勝まで行って、大坂さんは優勝しましたけど、あの全米オープンのサーフェスと東京オリンピックのサーフェスがほとんど同じなんですよ。

―― さすが、詳しいですね。

杉村 けっこう僕、テニスやっていたんですよと言うのに、それほど浸透してない……。

―― テニスのコメンテーターの仕事とか来ませんか?

杉村 大坂選手がテニスで優勝したときに、もうちょっとテニス関連の仕事が増えるかと思ったら、まっったくないんですよ!(笑)

 

#1 杉村太蔵が忘れられない明石家さんまの質問「冠番組と議員バッジ、どっちが欲しい?」
http://bunshun.jp/articles/-/9445

#2 “失言の国会議員”杉村太蔵を救った飯島愛の「もういいじゃん」
http://bunshun.jp/articles/-/9446

写真=山元茂樹/文藝春秋

すぎむら・たいぞう/1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。小学校4年生のときにテニスを始め、北海道札幌藻岩高等学校在学時の1997年10月、なみはや国体のテニス少年男子で優勝。1998年4月、筑波大学体育専門学群に入学、2004年3月中退。オフィスビルの清掃員を経て、外資系証券会社に勤務。在職中の2005年9月、自民党公認候補として衆議院議員選挙に立候補、当選(2009年7月で任期終了)。2010年7月、参議院議員選挙に立候補するも落選。現在はタレントとして活躍中。2013年5月に立ち上げた商社「杉村商事」の社長でもある

杉村太蔵が語る“相場観”「僕はテレビのギャラ交渉が大好きなんです」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー