きょう10月31日は、SKE48の須田亜香里の27歳の誕生日である。今年6月の地元・名古屋でのAKB48グループの選抜総選挙では、同じくSKEの松井珠理奈に次ぐ2位となった。だが、松井は総選挙直後から体調不良により長期休業に入る。そのため、この間、AKBやSKEがテレビの音楽番組などに出演する際には、松井に代わり須田がセンターを務めることが多かった。

 グループのエースである松井の穴を埋めるのは、結成10周年を迎えたSKEにとっても、須田にとっても大きな試練であった。エース不在の今夏のSKEを追ったドキュメンタリー映画『アイドル』(現在公開中)では、須田が音楽番組の収録時に泣き崩れるシーンも出てきて、センターのプレッシャーをうかがわせた。

今年5月にナゴヤドームでの始球式に登場 ©時事通信社

目の前でクリオネのモノマネという“神対応”

 須田亜香里は2009年、SKEの3期生オーディションに合格、研究生を経て翌10年、正規メンバーに昇格した。この年11月リリースの「1!2!3!4!ヨロシク!」で初めてシングル表題曲を歌う選抜入りを果たす。このころから握手会に力を入れるようになり、ファンへの“神対応”ぶりで人気を伸ばしていった。このために彼女は握手会に来てくれる人の特徴、交わした言葉などをノートに書き留めて、常に相手を楽しませる努力をしてきた。筆者も、初めて握手会で須田と握手したとき、テレビで披露していたクリオネのモノマネが面白かったと伝えると、目の前でそれを再現してくれて感激したのを思い出す。

ADVERTISEMENT

総選挙では2013年に初めて選抜入りを果たす ©文藝春秋

 グループ内で存在感を増していくのにともない、毎年恒例の選抜総選挙でも年々順位を上げた。2013年には16位となり、この結果を受けた「恋するフォーチュンクッキー」でAKB名義のシングル表題曲では初めて選抜入りする。翌14年の総選挙では10位とさらにランクアップした。だが、続く15年は18位にダウンし、選抜メンバーから外れる。このときの開票イベントで、スピーチに立ったものの予想外の結果に動揺して泣きじゃくる姿は、ファンを心配させるほどだった。