9月の自民党総裁選で「内閣にいて石破氏を応援するなら、辞表を書いてからやれ」と安倍応援団から言われた斎藤健・前農水相。今、何を思うのか。石破さんのこと、安倍総理のこと、そしてツイッター「さいとう犬」の謎まで語っていただきました。

斎藤健議員 議員会館の事務所で

安倍応援団の圧力に「ふざけるな」と反抗したのは後悔してない

――10月の内閣改造で農林水産大臣を退任されました。率直にどんなお気持ちでしょうか。

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斎藤 大臣を辞めたという感覚ではないですね。大臣の前に副大臣を2年、さらにその前に自民党農林部会長を2年やりましたから、計5年、農政改革に取り組みました。その節目を迎えた、そんな気持ちです。

――時間の使い方は変わりましたか?

斎藤 大臣は公務で拘束されることが非常に多いのでね、自分でやりたいことはほとんどできなかったんです。だから、自由が手に入った感じです。本を読む時間もできて、福田和也さんが書いた『大宰相・原敬』を改めて熟読しました。

――色々と反芻する時間なのだろうと想像しますが、9月の総裁選で斎藤さんは石破茂さんを支持したところ、安倍応援団の一人から「内閣にいて石破氏を応援するなら、辞表を書いてからやれ」と圧力をかけられたと公表して、騒ぎになりましたよね。

斎藤 それについては、9月14日の晩に千葉でやった集会で言ったことに付け加えることも、解説することもありません。事前によく考えた上で、発言しましたので。

 

――「ふざけるな、石破派と分かっていて大臣にしたのではないのか。私が辞めるのではなく、首を切ってくれ」と言い返したそうですね。その上で「そういう空気は良くない。安倍総理の発想だとは思わないが、圧力で浮上しようとする発想や空気が蔓延している。これを打破したい」と公言されました。

斎藤 付け加えることは何もありません。

――この発言に後悔はないですか。

斎藤 それはないですね。考えた上での発言なので。

 

――ふざけるな、というのは紛れもない本心で。

斎藤 繰り返しになりますが、今さら何かを付け加えたり、解説することはありません。