「問題をクリアするということ」の真意
若干の補足説明をしてみたい。「今いろんなところで話題になっていること」というのは、小室家側の金銭トラブルについてであろう。この問題について秋篠宮夫妻は、小室氏と母親に、その事実関係について広く国民に説明することを求めている。しかし、現在に至るまで、実現していない経緯がある。ただ説明するだけではなく、多くの国民が小室氏の主張に納得する必要がある。そして、眞子内親王と小室氏との結婚が、多くの国民に心から祝福されるものでなければいけませんよ、とまで、秋篠宮は小室氏に要求しているのだ。「これについてはきちんと整理をして問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません。そしてそれとともに、やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況」と語っている部分が、それにあたるのではなかろうか。
こうした手続きを無事終えた後でないと、皇室の正式な婚約となる納采の儀(一般の結納)は行えません、とはっきり秋篠宮は、眞子内親王と小室氏に伝えている。このことも会見で、秋篠宮はきちんと説明しているのだ。
「私は、今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」という箇所にも、私は注目している。「相応の対応」というのは、納采の儀を行うにあたって、秋篠宮が小室氏に求めている金銭トラブルについての説明など、幾つかの条件に対する小室氏の対応についてであろう。この条件をクリアしない限り、娘と婚約させないと何度も秋篠宮は、小室氏に説明している。
しかし、小室氏はいっこうにそれを解決しようとしない。そればかりか、結婚に対する自分の責任を放棄するかのように、アメリカに留学してしまった。秋篠宮は、こうした一連の小室氏の姿勢に、大きな不信感を抱いているのではなかろうかと私は推察している。
「本当に小室氏は娘と結婚したいのだろうか」「本気で結婚したいと思っているのか」「それであるならば、なぜ、私たちの要望を真っ先に解決しようと努力しないのか」「もっと私や娘に対して小室氏は誠意を示してほしい」とまで、秋篠宮は思い詰めているのではなかろうか。
「今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば」という秋篠宮の発言。「二人が」と配慮しているが、おそらくは小室氏と名指ししたいところであろう、この発言にも、こうした父親としての葛藤や辛い思いが読み取れるのではないか。この会見から、秋篠宮は大事な娘の結婚に対する断固とした姿勢を示したのだと、私は理解している。