結婚披露晩餐会ではボルドーのドレスとパンプスを
とりわけ素敵だったのは、10月30日、高円宮家の三女・守谷絢子さんと守谷慧さんの結婚披露晩餐会の時のこと。雅子さまのドレスはボルドーのストレートなラインで、腰のあたりまで、レースがあしらわれたデザインだった。雅子さまが車寄せから会場であるニューオータニの中へ入っていかれる時、ドレスの裾からちらりとお足元が覗いたと思ったら、ドレスと同系色のパンプスのようにお見受けした。ボルドーもまた、雅子さまらしい色の一つだと言えるだろう。
美智子さまは、例えば海外訪問の際に、お召し物やお帽子を相手国の国旗の色や特産品に合わせた色合いになさる。沖縄県ご訪問では、特産品の芭蕉布をお召し物の一部に取り入れられたこともある。
10月6日~7日にかけて、「第33回国民文化祭・おおいた2018」などに臨場されるため、皇太子ご夫妻が大分県を訪問された際は、ある一般の人がSNSに、ピンクベージュのアンサンブルは県花である「豊後梅」をイメージされているのではないだろうか、という風に書き込んでいたのを見て、そういった可能性もあるかもしれないし、私たち国民も少しずつ雅子さまご自身のお気持ちに「余裕」が出てこられたのではないか、と感じるようになっているのだと改めて思った。
このようにして、90年代からお召しになっているスーツなどを、今でも着回されている雅子さまのご様子を拝見していると、長期療養に入られる前まではお出ましが多く、オーソドックスなデザインながらビビッドな色合いで、雅子さまらしさがはっきりと現れている数々のお召し物を着こなされていたことがありありと思い出される。雅子さまは皇后陛下として、どのようなお召し物で、日々お出ましになるのだろうか。