6月7日、関東甲信、東海、北陸、東北南部が梅雨入り。例年1か月半ほど続く雨の季節の到来です。はじめ梅雨前線は南に離れて停滞し、本州付近への北上は遅れる傾向で、今年の梅雨は少し長引く可能性……きょうは本業の気象のコラムではありません。

 気象予報士、気象キャスターの檜山靖洋です。子供の頃に入っていた少年野球チームの名前はタイガース。タイガースの檜山でしたが、ホエールズ・ベイスターズファンです。きょうは代打(の神様?)檜山が、気象予報士的ベイスターズのミカタを紹介します。

気象予報士、気象キャスターの檜山靖洋です

意外と晴れる日が多い? 梅雨の期間の天気

 さて、このデータは何でしょう?

ADVERTISEMENT

2014年 .391
2015年 .270
2016年 .407
2017年 .344
2018年 .347

 こんなバッターがベイスターズにいたでしょうか? 学生の頃、授業中に机へと落書きした妄想の中の選手でもありません。これは打率ではなく、横浜で梅雨の期間に晴れた日の割合です。梅雨の期間でも大体3割以上、1週間のうち平均2~3日は晴れるということです。これを好打者の打率くらい多いと見るか、暗黒時代のベイスターズの勝率くらい少ないと見るかは、何とも言えないところではあります。

 もちろん晴れた日でも、試合前に突然の大雨になり中止になってしまうこともあります。逆に朝からずっと雨でも夕方に止んで試合ができることもあります。ベイスターズ戦が梅雨時に中止になるのは、平均すると毎年2試合くらいです。7日のライオンズ戦も夕方まで雨足が強く、観戦をあきらめた人もいたかもしれませんが、夜にはほぼ止んで試合が行われました。予報でも、夜には雨が弱まる予想になっていました。観戦の際は、時間ごとの天気予報や降水短時間予報なども参考にすることをオススメします。また、予報が更新されると天気が変わることもありますから、常に最新予報を見て、雨予報でもあきらめないで下さい。

 ただ、予報が晴れでも、今年は雨男三浦コーチが毎試合ベンチにいることは忘れないでおきましょう。

雨の横浜スタジアム ©檜山靖洋

梅雨時を占う 気象予報士的ベイスターズのミカタ

 毎年、梅雨の期間にベイスターズの勝敗はどうだったのか。過去10年間の梅雨時のチームの勝敗を調べると、ベイスターズが勝ち越したのは、なんと2017年だけ。唯一勝ち越したこの年は日本シリーズに進出しています。梅雨時に勝ち越せるかどうかがカギになるかもしれません。

今シーズンの天気別勝敗(6月10日現在)
晴れ  13勝19敗
曇り  3勝3敗
雨   5勝3敗
ドーム 5勝7敗

 今シーズンここまで、曇りや雨の日は勝率が比較的良いです。曇りや雨の日が多くなる梅雨期間は期待できそうです。梅雨が長引くなら、それも追い風になるでしょう。もちろん晴れの日も何とかしたいところですが。

雨の日の打率・本塁打
ロペス .355 2本
神里  .346 1本
筒香  .321 2本
宮崎  .125 0本
乙坂  .625 0本

 気象予報士的ベイスターズのミカタとして、天気ごとの選手別データもとっています。雨の日の試合で、打率が良いのがロペス、神里、筒香の3選手です。これからの季節、ますます期待が大きくなります。宮崎選手は1割台となっています。乙坂選手は雨の日に打率6割台です。雨の乙坂選手といえば、2017年のクライマックスシリーズ、甲子園球場の“泥試合”でのホームランを思い出します。乙坂選手の起用もポイントになるかもしれません。