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忘れられない大学最後の立同戦

 もってる選手なんて簡単に言いたくはないが、大学最後の立同戦は忘れられない。田口壮さんが持つ関西学生野球連盟のリーグ記録123本に並ぶにはこの試合3安打しなければならない。2回表に1本打ったが、その後ヒットはなく、8回表になんとか2本目の内野安打を放つ。最終回はさすがに回らないと思うのが凡人、しかし仲間が繋ぎ気づけばツーアウトでネクストには天才が準備する。

 そして代打の選手がしぶとくヒットを放ち、ファーストベース上で跳びはねる。辰己選手にまわせた安堵、幸福感に満たされかなり興奮気味だった。代走が出てベンチに帰る彼が辰己にタッチの手を出すも二人の温度差が激しい。まるで回ってくる事を知っていたかのようにバッターボックスに入る。勝負は一瞬。初球をフルスイングするもセカンドゴロ。天才は122安打の記録で大学野球を終え、その3日後のドラフト会議で楽天イーグルスに来てくれた。あの試合を生観戦したものの宿命か? 辰己涼介から目が離せないのだ。

 茂木栄五郎は相変わらずの絶好調、浅村選手が加入し、ベテラン藤田一也もいて、昨年新人王の田中和基も帰ってきた。強固なセンターラインが着実に育っている。ポスト嶋問題にも太田光、堀内謙伍、石原彪と生きのいい若手が名乗りを挙げてきている。イーグルスファンの皆さん、小さなトンネルに落ち込む必要なんてない。未来はド派手に明るいじゃないか!

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辰己涼介から目が離せない ©かみじょうたけし

【おまけ】
 6月29日降雨ノーゲームの辰己選手のベースランニング。笑いしろは何度もヘッスラした所ではなく、2周行った箇所でもない、送球が逸れた時の首振りにある。このネタ伸びしろあるわぁ。

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