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イチオシは高橋純平選手 なぜ書道家の私が筆でプロ野球選手を書くようになったか

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/08/25

 はじめまして。書道家タレントの原愛梨です。普段は筆を持って作品を制作したり、皆さんの前でパフォーマンスしたりしています。今回、特別に記事を書かせていただける機会をいただいて、とても嬉しいです。本題に入る前にお礼させてください。ありがとうございます。

 なぜ書道家の私が記事を書くにいたったかですが、それはTwitterに載せている作品がきっかけです。ホークスの勝利や選手の誕生日に関する作品です。特に選手の名前でフォームを表現した作品はたくさんの人に好評いただきました。試合に勝つたびに作品をあげていたところにお声掛けいただき、記事を書かせていただくことになりました。

 選手のフォームなどを、筆文字で、選手の力強さや勝利の喜びを表現しています。文章では説明が難しいので、まずこちらでTwitterにアップしている作品の一部を紹介させていただきます。

高橋純平選手を描く

野球×書道作品という挑戦

 今シーズン急成長中で、私イチオシの高橋純平選手です。初勝利の記念として書いた作品です。

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 Twitterで直接、高橋純平選手からコメントいただいて作品を届けることができました。

 ホークス以外の選手では、今シーズン引退された元読売ジャイアンツ上原浩治さんの作品を書きました。こちらも上原さんからコメントいただき作品を届け、ブログで紹介していただきました。その後もブログやTwitterでも応援のコメントをいただいて本当に嬉しかったです。メジャーリーグや日本代表としても活躍された上原さんからのコメントは大きな自信になり私の背中を押してくれています。

 次に大腸ガンから見事な復活をした阪神タイガースの原口文仁選手の作品です。病気に打ち勝ち、チームを勝利に導いた必死のグッチに感動して書きました。こちらは記念グッズとして採用いただき、実際にTシャツになってファンの皆さんにまで作品を届けることになりました。

 私の作品を雲の上の存在だったプロ野球選手の皆さんの手に届けることができ本当に嬉しかったです。

 以来、すっかり皆さんのファンになりました!

 作品を書くにあたり気をつけていることはフォームの特徴と文字の形を組み合わせつつ、細かい部分を筆使いで表現することです。カメラで選手を撮ると1枚の写真で終わりますが、フォームに名前を重ねて書くことで、その裏側にある選手の今までの努力や勝利への思い、悔しさや感謝の気持ちが溢れ出てきて、書道の力、文字の力、選手の力を日々実感しています。皆さんもそんな視点で作品を見ていただけると、より書を楽しめると思います。

 この野球×書道作品を通して今までにない作品に挑戦ができて、私自身の成長を感じつつ、野球がより一層好きになりました。

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