この先のイーグルスに宿り続ける「勝ちゃええんや!」の魂
最後はドラフト1位で立命館大から入団した辰己涼介選手。守備では捕球やスローイングで数々のスーパープレーを連発してチームを救っている。打っては先週の福岡ソフトバンク戦で2試合連続ホームランを放って猛アピールした。
河内「今どんなことを感じながらプレーしていますか?」
辰己選手「結果が出なくて悔しかったり、出て嬉しかったりって言ってるヒマがないぐらい毎日試合があって野球ができているので、楽しいですし幸せだなぁって感じています」
河内「ライバルって存在しますか?」
辰己選手「同期になってきますね。良い関係でもあり、良いライバルでもあります。試合に出させてもらっている以上は足は引っ張れないですし、ルーキーが貢献するとお互いに刺激を与えられるので良い循環になっていると思います」
河内「一番好きな言葉って何でしょう?」
辰己選手「それは『寝る子は育つ』!」
河内「グラブに刺繍されている『野球バカ』ではないんですね?」
辰己選手「『野球バカ』はもう飽きたんで『寝る子は育つ』です。常に寝まくってるんですけど、最近あんまり寝れなくて育ってないですね」
最後に「ファンの皆さんの歓声という最高の刺激を与えてください」といって締めた。口を開けばどんなワードが飛び出すか予想できない、イッツ辰己ワールドである。
先週、小郷裕哉選手がプロ初ホームランを放った時も誰よりも喜びを露わにし、感情むき出しでベンチで迎え入れた。同期思いの熱きゴールデンルーキーである。
今シーズン、彼の放った言葉である「勝ちゃええんや!」の魂は、この先のイーグルスにきっと宿り続けるだろう。兎にも角にも残り試合、胸張って戦うルーキーズをしっかりと目に焼き付けたいと思う。
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