文春オンラインで実施した「“遺書公開” 財務省改ざん事件『再調査』に賛成?反対?」アンケートでは、再調査「賛成」が約9割を占める異例の結果となった。その要因について、時事芸人のプチ鹿島氏が分析する。(#1で「森友自殺“遺書” 圧倒的88%が「財務省は再調査すべき」で一致する根本理由――アンケート」を公開中)

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 ギョッとする見出しがあった。

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「<新型コロナ>首相会見なし 『森友』追及避ける思惑か」(東京新聞3月21日)

 まさか……。

 たしかに安倍首相は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたイベント自粛や一斉休校を巡る対応について記者会見はしなかった。3連休で人出が多くなりそうだったが、国民に直接呼びかける会見はなかった。その理由が《再浮上した学校法人「森友学園」問題への追及を避ける思惑があったとみられる。》というのだ。

 さすがにそんなことはないだろうと思ったら、

《政権幹部は「記者会見だと、コロナと関係ないことも聞かれる。対策本部会合で語ればいい」と、記者会見なしの背景に「森友」問題があることを示唆した。》

「政権幹部」が言っていたのである……。

森友事件、自殺した財務省・赤木俊夫さんの手書きの遺書。「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」などとつづられていた ©共同通信社

 私はこの振る舞いにこそ現政権の正体を見る。きちんと説明しない態度。それはずっと続く公文書クライシス(by毎日新聞)とセットでもある。

 コロナ対応で、毎日新聞は安倍政権が「記録」と「議事録」を巧妙に使い分けていると指摘する。しっかり記録を残すと強調する一方で、議事録が必要な会議を絞ろうという姿勢も垣間見えると。

「新型コロナ『歴史的緊急事態』で記録は消されるのか 見え隠れする『桜』の手法」(毎日新聞WEB3月22日)

 モリカケや桜を見る会なんてどうでもいいと言う人もいるがコロナでもその「態度」は同じ。遂に私たちに直接影響が出る案件までつながったのだ。