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サムスン2軍監督・落合英二さんに聞く。韓国プロ野球が5月5日開幕に至るまで

文春野球コラム2020 オープン戦

2020/04/30
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日本のプロ野球は7月中旬頃の開幕ではないか

 1日の感染者が一桁にまで沈静化した韓国。プロ野球も5月5日に開幕するが、日本は早くて6月。交流戦は中止となり、最大で各チーム125試合だ。

「オリンピックのために空けていた期間も試合をしますし、韓国はオールスターもありません。何とかKBOは144試合を消化したいらしいです。火水木の3連戦で雨天中止があった場合は木曜日にダブルヘッダー、金土日で中止があれば、月曜日に試合。ただ、各球団の監督からは『選手層の薄い韓国では無理』と反対意見が出ています」。

 一方、プレーオフは縮小が決定。3位と4位対5位の勝者が戦うプレーオフは5戦3勝制から3戦2勝制となった。

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「最も盛り上がるのがプレーオフであり、韓国シリーズ。シーズンで優勝しても1位通過という程度。とりあえず、5位以内に入ろうとするのがシーズンで、必死に戦うのはその後です。シーズンを削って、プレーオフは今まで通りがいいと思います」。

 4月21日からは練習試合がスタート。今のところ、日帰りで近隣チーム同士の対戦となっている。

「サムスンの相手は釜山のロッテで、試合は1日おき。通訳とマネージャーは試合中もマスクが義務付けられていて、つばやハイタッチは禁止です。今後は宿泊をどうするかが課題ですね。あと、観客については学校に注目しています。まだオンライン授業ですが、今後再開して問題がなければ、徐々に10%、20%と観客を入れるそうです」。

 日本プロ野球の展望を聞いた。

「1か月後の開幕は難しいでしょう。まだ自主練習ですし、これからチーム練習も必要。個人的には7月中旬くらいの開幕ではないかと思います。CSを中止して、日本シリーズを11月末で終わらせたとしても、シーズンは100試合以下。今年は特別です」。

 今、できることは何か。

「まずはコロナを収めることに尽きます。まだ『野球で元気を』という段階ではないかなと。正直、日本の方が事態は深刻です。でも、表現が優しい。『ステイホーム』とか『三密』という言葉は韓国にはありません。もっと厳しくていい。こちらではプロ野球選手や有名人の感染は聞いていません。気を緩めてはいけないと思います」。

 未来を決めるのは今だ。

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