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荻野貴司は料理、井上晴哉はかるた……ロッテの選手たちはいま何をしているのか

文春野球コラム2020 オープン戦

2020/04/25

 千葉ロッテマリーンズのチーム活動が休止となり一カ月が経とうとしている。この間、不要不急の外出は行わず選手たちは自宅及びその周辺の範囲でできる運動を行っている。体幹トレ、ストレッチがメイン。井上晴哉内野手のように庭のある家に住んでいる選手は素振りなども出来るが、中村奨吾内野手のようなマンション住まいだとバットを握ってのフォームチェックまでとなる。浦和寮に入っている寮生は寮内のウエイト場が使用でき4階の大広間スペースではネットスローや簡単なティー打撃は可能だ。それでも、やはり活動は制限されている。そんな状況下で選手たちは弱音を一切、吐かず、しっかりと前を向く。今出来る精一杯の努力を行っている。

自炊を積極的に行うようになった選手たち

「こういう状況なので、仕方がないです。今はとにかく事態が終息して欲しいという想い。プロである自分たちはどんな状況の中でも出来る準備をしっかりとしていきたい。今は開幕よりも一日でも早く終息すること。それがなによりも先。そのためにもこの時期はみんなで我慢をしてみんなで早く終息するように心がけていければと思っています」

 バットを振る事が出来ない日々を過ごしている中村はキッパリとそう口にした。家では体幹トレ、スクワット、腕立て伏せと基本的なトレーニングの日々。バットは握る程度。部屋の中で構えて足を上げてタイミングをとってインパクトまでの打ちにいく動作を繰り返す。そして去年の試合映像や今年のオープン戦映像などをチェック。色々な投手の映像も見てのイメージトレーニングを欠かさない。

 外食が出来ない事もあり自炊を積極的に行うようになった。「出前はとらないので自分で作るしかない」と中村。料理はYouTubeを参考にしている。

「YouTubeのご飯を作っている映像を見て、いいなあと思ったのを作ります。大体、夕方になるとYouTube漁りを始めて作るのを決めます」

 肉料理に野菜を添える形が多いというが、最近のヒット作は「鶏肉のマヨポン酢炒め」だ。少しずつ自炊の面白さを感じるようになっている。

 料理といえば荻野貴司外野手もこの期間には積極的に行っている。妻と3歳の息子にせっかくの機会だからと自慢の手料理を披露している。

自宅で料理を披露する荻野貴司選手

 夕食は基本的にメインと副菜2、3品(煮物、サラダなど)。さらに野菜がいっぱい入った汁物の構成。食事だけではなくデザートも作る。十八番はホットケーキにイチゴをのせてチョコレートソースをかけたもの。サツマイモをつぶしてスイートポテトも作った。最近、披露した夕食を確認するとある日の献立は鮭のバター醤油焼き、小松菜とツナの和え物、にんじんと大根と豚肉の煮物、きのこと里芋の味噌汁。なんとも本格的だ。

「シーズン中はあまり作りませんけど、今はこういう状況で家にいることが多いので率先して作っています。この前はハンバーグ店のレシピを見てハンバーグに挑戦しました。ポークチャップを作りました。あとは唐揚げ。色々な味付けに挑戦しながら、毎回違う感じの唐揚げ作りをしています。真鯛を一尾まるごと買ってきて塩焼きにもしました。味はまあまあですかね。でもやっぱり嫁が作る方が美味しいです。気分転換にもなるし、集中力が必要ですし手先の運動にもなる。次は春巻きに挑戦しようと思っています」