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荻野貴司は料理、井上晴哉はかるた……ロッテの選手たちはいま何をしているのか

文春野球コラム2020 オープン戦

2020/04/25
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家族との時間を大切にしながら見事な体調コントロール

 一年のほとんどを家族と離れて過ごすプロ野球選手。不要不急の外出が出来ない中での最善の努力を行いながら家族との時間を大切にしている姿が印象的だ。井上もその一人。

「家族でかるたをしています。子供のひらがなの勉強にもなるし記憶力も育む。反射神経など反応もよくなり五感も研ぎ澄まされる感じがします。その他にもトランプやドンジャラとかもやっています。どうしても家にいるとテレビとかゲームになってしまいがちですけど、自分はそういう風に一緒に遊べるものを大事にしています」

 家族との時間をしっかりと作りながらも体重はベストの115キロを維持。自宅で3日間の断食を行ったこともあった。昨年は120キロを越えたこともあっただけに見事に体調コントロールをしているといえる。

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 異例の事態の中、マリーンズの選手たちは一日を大事に過ごし最善を尽くしている。そんな日々の中で心にあるのはファンの事。そして事態が一日でも早く終息に向かって欲しいという想いだ。

 井口資仁監督は言う。「いつ開幕をするか分からず、練習も思うようには出来ないという非常に難しい状況となっているが、気持ちを切らさずに一つになって進んでいきたい。今年のチームスローガンは『突ッパ!』。どんなことがあってもこの難しい状況を突破して日本一になるという想い。そのためには個々が自分の限界も突破しないといけない。そしてこの調整が非常に難しい状況に負けずに突破しないといけないと思っている。今こそファン、チーム一丸となって突ッパ!の気持ちで乗り越えていきたい」

 チーム練習ができない日々の中でファンサービスの一環として球団公式インスタグラムで始まった監督、選手たちへの質問コーナーは毎回、700件を超える質問が届き、盛り上がりを見せた。ファンとチームは離れていても気持ちは一つに繋がっている。まだ見ぬシーズンだが、スタートした暁には千葉ロッテマリーンズは、この閉塞感漂う状況に明るい希望を灯す存在になりたいと思う。誰もがそう心に決め、日々を過ごしている。

ファンからの質問を募集した井口監督

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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