GWの只中、“野球大喜利ーガー”のやまだしょてんさんとLINE通話をしたのだ。ツイッターのアイコンは大村益次郎。僕らは「しょてんさん」と呼んでいる。千葉県出身の43歳、熱心なロッテファンだ。その名の通り書店勤務で、GW中も営業時間を短縮しただけで休まず働いている。本は自粛生活の拠りどころなのだ。まぁ、これは最近、クローズアップされている「エッセンシャルワーカー」(必要不可欠な職業。そのため感染リスクが問題になっている)のひとつと考えていいのではないか。
しょてんさんに連絡を取ったのは「自宅をスタジアムに!」という一連のツイートに共鳴したからだ。僕が注目したのは4月25日のツイートだった。
「『マリーンズストアでは4月25日(土)から、ZOZOマリンスタジアムで実際に使用されているドリンク用カップや、丼容器などの販売を開始します』 うおおお!ホントに販売してくれるのか!ありがとう!!」(やまだしょてんさんツイート)
「マリーンズストアでは4月25日(土)から、ZOZOマリンスタジアムで実際に使用されているドリンク用カップや、丼容器などの販売を開始します」
— やまだしょてん (@marine_yamada) April 25, 2020
うおおお!ホントに販売してくれるのか!ありがとう!! https://t.co/cwvzC24exn
おお、これは快挙だと思った。だから球場のカップ、丼容器だ。あれさえ売ってくれればコロナで巣ごもり生活している自宅で「なんちゃってスタジアム」を満喫できる。YouTube配信の思い出の名勝負を見ながら、ZOZOマリンのカップでビールを飲み、ZOZOマリンの丼で「中村奨吾プロデュースのネギ塩豚丼」を再現することもできる。最高だ。ロッテ球団の英断だ。
僕も自宅をスタジアムに変えたい
が、話はそれで終わらなかった。しょてんさんがすっかり興奮しているのだ。
「1週間前の私のツイート。グッズ班さん、もしかして監視してますか。いや、まさか。まさかね」
「(引用された自分の過去ツイート)そうだそうだ!このカップさえあれば自宅で呑む発泡酒がマリンの生ビールになるじゃないか!売ってほしい!(マリーンズカップのビール写真)」(同日ツイート、引用されたものは4月18日付)
しょてんさんとしては(まぁ、偶然の一致だとわかってはいるが)、球場容器発売をいち早くリクエストしていたことが嬉しかったのだ。そこからすっかりウヒャウヒャ状態に突入する。
「西武鉄道ならびに埼玉西武ライオンズ様。御社の機動力と火力をフル活用して、メットライフドームで焼いたコロラドピザとキンキンに冷えたブルームーンを沿線住民の皆さんへお届けするサービスとか、いかがでしょうか。『あれも、これも、かなう。』と『WE ARE ONE』の精神で、どうかひとつ」
「野球に飢えてるというか、球場メシに飢えてるというか、単に腹がへってるというか。とにかく各球団のグッズ班の皆さん、至急マネてみませんか。全国の野球ファンの自宅をスタジアムに変えてみませんか」
「楽天市場ならびに楽天野球団の皆さん。御社の高梨雄平投手の動画はすでに共有されていることと思われます。いいですか、楽天生命パークで使用されている丼容器を通販するのです。ファンはきっと動画を見て料理を作り、それを容器に盛り付け、Instagramにアップします。どうかひとつ」(すべて同日ツイート。メットライフドームの「ブルームーン」はアメリカの白ビール。楽天・高梨投手の料理動画は「TAKANASHI’S キッチン」)
西武鉄道ならびに埼玉西武ライオンズ様。御社の機動力と火力をフル活用して、メットライフドームで焼いたコロラドピザとキンキンに冷えたブルームーンを沿線住民の皆さんへお届けするサービスとか、いかがでしょうか。「あれも、これも、かなう。」と「WE ARE ONE」の精神で、どうかひとつ。
— やまだしょてん (@marine_yamada) April 25, 2020
僕は大変共感したのだ。球場容器の通販は素晴らしい。これは「商品開発のいらないヒット商品」になり得る。それからソフトバンクがスタジアムグルメの宅配サービスを始めたとニュースになった。西武電車でピザをいちいち運ぶのはムリとしても、何か駅売りするようなサービスはできないだろうか。僕も自宅をスタジアムに変えたい。野球に飢えてるファンがスタジアム気分を味わえたら最高じゃないか。