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ベイスターズの外国人選手たちに勝手に励まされたアメリカでの撮影

 ラミレス監督の退任と、何人かの選手の退団が発表されました。出会いもあれば別れもある、寂しいですが温かく見送りたいと思います。

 まずはラミレス監督、チームにどれだけの貢献をしてくれたことでしょう。

 ありがとう、本当にお疲れ様でした。今後YouTubeでも活躍されるとのこと、応援しています。

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 球団からの別ポスト就任オファーを辞退されたとのニュースがありましたが、これからもベイスターズの愉快な仲間でいていただきたいと思います。もしも日本に残られるのでしたら、以前港区で経営されていた「ラミちゃんカフェ」をぜひ横浜にもオープンして欲しいと願っています。

 そして、ロペス選手、パットン選手、石川選手の退団。寂しいです。

 チームの大変な功労者でした。さようなら、お元気で。

 ロペス選手は今年日米通算2000本安打という大仕事をやり遂げられましたね。素晴らしい達成、本当におめでとうございます。

 今年の初め、私はとある映画仕事のためアメリカでの撮影に参加していました。日本を離れ最初は楽しかった滞在も次第に心細くなっていったとき、ベイスターズの外国人選手たちが私の頭に浮かび、ああロペス、パットン、エスコバー、きっと彼らもこんな寂しさを胸に抱えて異国の地で頑張っているんだろうなと勝手に励まされていたことを思い出します。なんだそりゃー、ですね(笑)。

新生ベイスターズは山﨑康晃選手の奮闘にかかっている

 昨年は筒香選手のメジャー挑戦とあって大変な戦力喪失を受け止めました。チームの精神的支柱でもあった筒香選手の退団は大きかった。まだファン歴の浅い私からすれば、ベイスターズといえばラミレス監督の下、ロペス、筒香、宮﨑、ソトのラインナップがゴールデンでした。

 いま時代が移り変わろうとしているのを感じています。残された選手、新しい選手の新生ベイスターズがどのように進化を遂げるか。そしてそれはやはり山﨑康晃選手の奮闘にかかっているのではないでしょうか。

山﨑康晃 ©文藝春秋

 不調に苦しんだ今シーズンの山﨑選手、不安定なところも見られました。調子の良いとき悪いときは誰しもあるものです。

 巷でポテトチップの食べ過ぎなどと言われ、ひと回り膨らんだ姿もそれはそれで可愛かったですが、来シーズンの優勝のためには、本調子のキレを取り戻した山﨑選手が間違いなく必要となります。

 これだけベイスターズファンを公言しているというのに全くお声が掛かりませんが、私も来季こそ試合前の始球式(そろそろオファーください)に出番があることを妄想してしっかり肩を作っておきますので(笑)、山﨑投手も闘志に漲るあのベストコンディションに戻せるよう頑張ってください。

 山﨑選手、うちの4歳息子の着ていたレプリカユニフォームがサイズアウトして先日球場で買い替えました。新しいユニフォームも背番号は19、YAMASAKIです。あなたこそ我が家随一の推しメンです。

 日本を代表する投手、まだ更なる可能性を秘めた逸材であると信じています。来季も大興奮のヤスアキジャンプで球場を揺らして欲しいと大いに期待しています。

©釈由美子

 全体的には、横浜ベイスターズのシーズン成績はあまり芳しくないようでしたが、それもまあコロナ禍の特殊な一年でしたから気に病むこともありません。

 来季からの三浦新監督体制、緩やかな流れのようでその実、来シーズンに向けての変革が静かに行われていることでしょう。

 今年のドラフトで入団した選手たちも含め、若い選手の活躍に期待しつつ、来年はどのような雰囲気のチームになっていくのかを楽しみにオフシーズンを過ごしたいと思います。

 そして最後に、まだ去就の結論が出ていない梶谷選手、ソト選手、井納選手、個人の選択や気持ちは尊重されなければいけませんが、このコラムの声がもしかしたら本人へ届くかもしれない可能性に賭けて私から心を込めてこの一言を贈らせてください。

 行かないでよー。

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