vs田中将大。千賀や山本由とのシビれる投手戦、柳田悠岐との令和の名勝負数え歌。そして令和の怪物との対決……。これ全部今年、実現しちゃうのである
あのマンガみたいな24勝無敗と日本一を置き土産にメジャーに旅立って早8年、そして東日本大震災から10年。
2021年はコロナによって相変わらず見通しも先行きも不安いっぱいな一年だけれども、田中将大が帰ってきたことでプロ野球を観る楽しみがたくさん増える。
千賀滉大や山本由伸との痺れるような投手戦に、柳田悠岐と繰り広げられるであろう力と力の名勝負。小学生の時に震災を経験し仮設住宅から2013年の田中将大をみて勇気づけられた令和の怪物・佐々木朗希との対決が実現したら、色々な感情が入り混じってきっと落涙してしまうであろう。
交流戦や日本シリーズでは、あの年唯一の黒星をつけたジャイアンツ・菅野智之へのリベンジに、そして小学生からのライバル・坂本勇人との対戦だって楽しみだ。
これ全部が、今年のプロ野球で実現してしまうのである。
そして今年は仙台でオールスターもあるし、あれ? オリンピックがあれば、侍ジャパン入りですよね? そうなったら河北新報は毎日号外を出さないといけないなあ……3大キャリアの値下げプランに押され気味な楽天モバイルも「マー君効果」で息を吹き返すかもしれない……なんて思いを馳せていたらあっという間に朝になった。
そしていよいよ2月1日からキャンプイン。
プロ野球選手だけでなくファンにとってもプロ野球がいよいよ始まる季節。この時期にファンなら誰もがやるであろう先発ローテを予想してみた。
◎楽天イーグルス2021先発ローテ
田中将大 24勝
涌井秀章 17勝
則本昂大 15勝
岸孝之 13勝
早川隆久 10勝
弓削&塩見&石橋&辛島&瀧中&中継ぎ抑えで20勝
通算勝利538勝の田中、涌井、則本、岸の四天王が全員キャリアハイタイを出せば69勝。ルーキー早川が2ケタ勝って、6番手・中継ぎで20勝と読めば99勝。
振り返れば2007年、田中将大ルーキーイヤーの年。開幕前にもいつものように先発ローテ勝敗表を予想していたのだが、優勝ラインに無理やり合わせるために、岩隈、田中20勝はまあ良いとして、頭の中で当時5、6番手で投げていた有銘兼久現アカデミーコーチにまで15勝のノルマを課してしまった筆者(※有銘は07年は95イニングを投げ1勝8敗に終わる)。
その頃の妄想と比べると、実績に裏打ちされた現実味のある数字なのだから今年の優勝は現実味を帯びてくる。
ホークスは間違いなく強い。去年のホークスとの勝数の違いは18。
しかし、田中将大の加入でイーグルスが打倒ホークスの一番手となったことは間違いない。
さあ、入団会見が楽しみだな!
今年もイーグルスを応援しよう。一魂、日本一の東北へ。
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