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「今日はどこの球団マスクですか?」

【5日目(1月15日)】マリーンズマスク(50枚入り1800円・1枚あたり36円)

©オギリマサホ

 もはやあきらめの境地である。球団グッズであることなど、誰に気づいてもらえずともよい。このマリーンズマスクとても、最も気づいてもらいにくい左下部のロゴ入りである。使用感は少し固めではあるが、授業もしやすく、化粧落ちもしにくい。マスクの使用感が優れていればよいではないか。

©オギリマサホ

 やわらかさ ★★★
 息のしやすさ ★★★
 話しやすさ ★★★
 化粧落ちしなさ ★★★★
 何人に認識されたか 0人

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【6日目(1月17日)】ホークスマスク(30枚入り2700円・1枚あたり90円)

©オギリマサホ

 しかし、私の中にもまだ山っ気が残っていた。この日にホークスマスクを選んだ理由は、週に1度、ホークスファンの同僚A先生に会う日だからである。鼻柱の目立つところに「SoftBank HAWKS」と書かれており、気づかれないはずはない。

©オギリマサホ

 ところがA先生の席は私の隣で、正面を向いて話をする機会がなかなか訪れない。私は焦りに駆られ、とうとう禁を犯してA先生を呼び止め、「これ、これ」と自らのマスクを指さした。A先生いわく、「通常のホークスのロゴとフォントが違うから気が付かなかった」ということなので、マスク開発者には再考を促したい。ちなみにその後、小細工をしなくとも、ヤクルトファンのB先生に「あっ、ソフトバンクですね!」と気づいてもらえたことを付け加えておく。

 やわらかさ ★★★
 息のしやすさ ★★★
 話しやすさ ★★
 化粧落ちしなさ ★★★
 何人に認識されたか 2人(うち強制的に1人)

【7日目(1月18日)】ベイスターズマスク(1枚100円)

©オギリマサホ

 ベイスターズの不織布マスクは、球団グッズショップ・ベイストアで売っているという噂を聞いたものの、公式サイトには記載がない。横浜駅のベイストアに赴いたところ、やはり店頭には見当たらない。「不織布のマスクが欲しいのですが」と尋ねると、2人の店員さんは顔を見合わせ、厳かにストック棚から箱を取り出して「何枚お入り用ですか」と聞いた。1枚100円だという高級マスクを、私は3枚買うのが精一杯であった。

 そうして入手したこのマスク、左下に「B」のロゴのみと大変シンプルなもので、これまでで一番目立たない。これは誰にも気づいてもらえないだろう……と思っていたが、昨日のB先生が、「今日はどこの球団マスクですか?」と尋ねてくれた。マスクが人とのコミュニケーションを円滑にすることもあるのだと学んだ。

©オギリマサホ

 やわらかさ ★★★
 息のしやすさ ★★★
 話しやすさ ★★★
 化粧落ちしなさ ★★★★
 何人に認識されたか 1人

【8日目(1月19日)】ジャイアンツマスク(50枚入り3300円・1枚あたり66円)

©オギリマサホ

 ジャイアンツは公式グッズで不織布マスクを多数展開している。しかし、オレンジや黒などの派手なデザインがほとんどで、今回選んだホワイトが最も無難な色である。左下部の「GIANTS」のロゴはキラキラ光る加工がされており、割と目立つ。これに年若い同僚のC先生が気づき、学生時代東京ドームでアルバイトをしていたこと、高橋由伸選手のファンであったことなどを話してくれた。いい話を聞けた。

©オギリマサホ

 やわらかさ ★★
 息のしやすさ ★★
 話しやすさ ★★★
 化粧落ちしなさ ★★★
 何人に認識されたか 1人

【9日目(1月20日)】カープ公認マスク(50枚入り2750円・1枚あたり55円)

©オギリマサホ

 広島の百貨店・福屋の球団公認マスクである。以前には全体が濃ピンクの「カープ勝ちマスク」が販売されていたが、コロナ禍初期に在庫が消えて以降、入手が難しくなった。こちらは、普通の白い不織布マスクの左上部に「Carp」の赤いロゴが入っている。

©オギリマサホ

 これを着けて学校に行ったところ、ヤクルトファンのB先生のみならず、これまで野球の話などしたこともなかったD先生からも「あっ、カープですか」と声をかけられた。また、初めて生徒2名から「かわいいですね」「その文字、どうやって付いてるんですか」と話しかけられたのである。やはり色の力は偉大だと思う。

 やわらかさ ★★★
 息のしやすさ ★★★
 話しやすさ ★★★
 化粧落ちしなさ ★★★
 何人に認識されたか 4人

【結論】

 今回の球団マスクはどれも、性能の良いものであった。使いやすさの点から言えばファイターズとバファローズが双璧をなしており、私は今後も普段使いにこの2球団のマスクを着用しようと思っている。

 一方、一番目立ち、多くの人に球団グッズとして認識されたのはカープであった。今後、まだまだマスクの需要は続くと思われるが、性能を損なわない範囲で、魅力的なデザインのマスクが各球団から発売されるのを期待したい。

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