1ページ目から読む
2/2ページ目

彼が投げた150キロのストレートに恋をした

 私は(藤浪晋太郎ファン)(藤浪晋太郎推し)と言われることが多いが、ずっとその言葉に違和感を覚えていた。

 確かに応援している事に変わりはないのだが、別に個人のファンや推しという言葉は自分的にはハマらない。だったら、この気持ちは一体何なのだろう?と考えた時に最近やっと1つの答えが出た。

 プロ初登板のあの日。彼が投げた150キロのストレートに私は惚れてしまったのだ。150キロのストレートに恋をするなんて変な話だ。

ADVERTISEMENT

 だけど、またあの時のように胸が踊るような……ワクワクするような投球を見たい。

 きっとそれが……私が藤浪晋太郎を諦められない、追い続ける理由。

 無駄な四球を減らすのは大前提。全盛期だってコントロール抜群な方ではなかったのだから、多少の荒れ球は武器になる(皆様怒らないで下さい……)。

 色々な球団ファンの方にも藤浪晋太郎を気に掛けてくださる方は多い。

 それだけ注目されている選手には違いないのだ。

 期待しては裏切られ……それでもまた更なる期待をする。

 長い長いトンネルを抜け出すのはいつだろうか……?

 その日を待ちわびて、私は今日もまた彼の1歩を応援し続ける。

 ヒーローというものは、いつも大抵遅れてやって来るもの。

 だから、その日を信じて。

 

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/54544 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。