皆さん、こんにちは。兵庫県の播州出身の田中大貴です。

 さてさて、今回は最近、僕の身の周りで起きたことをつらつらと書かせて頂きます。どうか最後まで読んであげて下さい。

小学生が阪神OBの前で語った「オリックスの選手になりたい」

「僕、オリックスのファンです! 田中さんの実況、いつも聞いてます! オリックスのプロ野球選手になりたいです!」

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 去年のオフ時期に淡路島で行われたイベントに出演していた僕らのもとに小学校低学年くらいの少年が駆け寄ってきて、こんな言葉で将来の夢を語ってくれた。その時、僕の隣には阪神タイガースOBの鳥谷敬さんと今成亮太さんがいた。この子は阪神OBの二人の前で大宣言してくれた。しかもよく見るとオリックスの優勝Tシャツを着ていた。

「こんな子がいてくれるんや……阪神に行きたいです! じゃなくて、オリックスに行きたいです!て言うてくれるんや……」

 心の中で僕はこの言葉を何度も繰り返していました。嬉しかった。この上なく心が弾んだ。時代は変わってきたんだと。四半世紀前の僕らの小中学生時代を思い出しました。

 95年、96年はオリックスに行きたい、入りたい!という友達が本当に多かった。イチローさんや田口壮さんを始めとするオリックス戦士のようにプロの世界で活躍したいと夢を語る子たちがいた。阪神も好きやけどオリックスはもっと好き。地元球団はオリックスが一番。そんなムードが兵庫の地元では流れていた。

 けれど、それから暗黒の時代が来た……球団も移転し、球団名も変わった。Bクラスから抜け出せない日々が続いた。僕が大学に進学し、上京した時に「大貴はどこのファンなの?」と大学同期たちに聞かれ、「オリックス」と答えると、「え? 初めてオリックスファンの人に会った!」と言われたことを今でも忘れない。恨んではないけど(笑)。