7月28日、パリ五輪では大会3日目にスケートボード女子ストリートが行われ、日本代表の吉沢恋(よしざわここ・14)が金メダル、赤間凛音(あかまりず・15)が銀メダルを獲得した。

金メダルの吉沢恋(左)と銀メダルの赤間凜音(右) ©JMPA

 東京五輪に続き、日本代表の勢いは止まらなかった。東京五輪では「13歳、真夏の大冒険」というフレーズでの金メダルの西矢椛が話題となったが、パリ大会でも中山楓奈(ふうな・19)、吉沢恋、赤間凛音の10代選手が躍進した。

吉沢恋の驚きの経歴

 よくアスリートの世界では兄、姉よりも弟、妹の方が大成すると言われている。四六時中同じ時間を共にする兄弟において、弟は自然と兄を標準レベルとして練習を重ねていく。

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 もちろん最初は始めたのが早い、身体的成長が早い兄の方が上のケースが多いが、親が兄や姉への指導で失敗した部分をフィードバックしたり、ライバル(兄)の背中を追っていくことで成長につれていつの間にか追い越してしまったりといったケースがよく見られるからだ。

 そしてこの理論は「金メダルに恋した14歳!」で一躍時の人となった吉沢恋の境遇と酷似しているのだ。

吉沢恋 ©JMPA

 それは彼女のルーツを探るとよくわかる。