人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

“愛妻家”というのは、あくまでまわりが下す評価であり、自ら「ボカァー、愛妻家だから」と、やたら吹く人はどうも怪しい。

 知り合いのK氏はその自称・愛妻家。しかし、今、思うとそれは“恐妻家”と、呼ばれたくないがための防御策だったのではなかろうか。

「愛してる?」

 と、聞かれるようじゃ手遅れ。愛妻家ともなると妻との日常の会話の中にも「愛してる」をふんだんに挟み込むからね、と言う。

「それって、しつこくないの?」

 と、返すと、

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source : 週刊文春 2021年11月25日号