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年間260泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」――2018年9月~12月編

年間260泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」――2018年9月~12月編

2019/01/03

genre : ライフ, , グルメ

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11月05日(月)クインテッサホテル札幌

 リブランドで注目のホテル。特にリニューアルルームはツボを押さえた快適な空間。これほどストレスフリーでデスクワークできるスペースは久々に経験した。すすきのまで徒歩圏内という立地にして、ファミリールームなど多様な客室が揃うので、観光にもうってつけのホテルといえる。順次客室のリニューアル中。スープカレーも愉しめる朝食もぜひ体験したい。

客室(クインテッサホテル札幌)
ご当地メニューが嬉しい朝食(クインテッサホテル札幌)

11月06日(火)函館大沼プリンスホテル

 レンタカーを降りた瞬間、澄んだ空気に思わず深呼吸してしまう。客室の大きな窓からは晩秋の紅葉と駒ヶ岳の雄姿が印象的。上質な温泉でぼーっとできる静かなリゾートホテル、何もないことの贅沢さをあらためて感じる。フレンチと和食が愉しめるハイブリッドなダイニングでは、北海道をまるごと味わえるメニューも魅力。朝食のパンと“うにカレー”は必食だ。

落ち着いた雰囲気の客室(函館大沼プリンスホテル)
窓の外に広がる大自然も魅力(函館大沼プリンスホテル)

11月14日(水)奥日田温泉うめひびき

 大分県日田市大山に立地する、本当は梅の季節に訪れたいホテル。ご当地名物“梅”をとことんフィーチャー。“梅づくし”の施設はクオリティも一級、隅々まで行き届いている。客室は利用者目線が貫かれており、たっぷりの湯量に泉質も自慢の温泉もリラックスできる。料理長が丹精込めて提供するディナーは季節を感じるメニューが並ぶ。特に味わいたいのが梅酒。鮮度が良い梅の実のみを厳選、薫りの高さが感動的だ。

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旅館ではなく“ホテル”(奥日田温泉うめひびき)
季節を感じる夕食(奥日田温泉うめひびき)

11月16日(金)ホテルフォルツァ長崎

 インスタなどSNSの広がりで最近重視されているのが、写真映えする客室。フォルツァブランドに惹かれるのは、多様な利用シーンがよく考えられていることだ。訪れる度に新しい発見がある。今回、再訪した目的のひとつがさらに進化したという朝食。噂に違わずご当地メニューの充実が嬉しい。

マッサージチェアのある客室も(ホテルフォルツァ長崎)
リラックスできる客室(ホテルフォルツァ長崎)

11月17日(土)雲仙観光ホテル

 雲上に突如出現する高原温泉リゾートは、異国情緒あふれるサンクチュアリだ。スタッフの心温まる出迎えもホテルならではのホスピタリティ、クラシックホテルの伝統を感じる。客室へ入って感動したのは隅々まで行き届いた清掃と設え。ベッドメイクも完璧でホテルの矜持すら感じる。

伝統のクラシックホテル(雲仙観光ホテル)
一級のホスピテリティを実感できる(雲仙観光ホテル)

11月22日(木)アンダの森 伊豆いっぺき湖

 敷地が倍になり生まれ変わったバリ風ホテル。驚きは屋内外の無料アクティビティの豊富さ。三世代でとことん遊べるホテルといえる。新たに誕生した温浴施設は、森の中の露天風呂といった趣に癒やされる。大きくリニューアルされた客室は、かゆいところまで手が届くリラックス感が印象的。夕食はブッフェディナーに一新した。新たな試みがどう進化していくのかも楽しみなリゾートホテル。

客室は寛ぎの空間(アンダの森 伊豆いっぺき湖)
無料のアクティビティも魅力(アンダの森 伊豆いっぺき湖)

11月28日(水)錦山荘

 毎年この時期に訪問する施設。紅葉と旅館はいつ見ても絵になる。夜のライトアップされた紅葉も趣がある。大正時代から営業していた清水鉱泉が由来という歴史ある湯で、大浴場も重厚な雰囲気。丸太を組んだいで湯風の造りに歴史を感じる。客室の窓は大きくとられ、高崎市街から遠くは赤城山まで望める。深い自然に囲まれており“静寂”という表現もマッチする湯宿だ。

絵になる紅葉(錦山荘)
伝統の湯宿(錦山荘)