「私は報道志望だよ」「え? ウケる!」
―― 久代さんは今、「バラエティ」なイメージがありますけど、今後、進みたい道はあるんですか。
久代 ずっと入社したときから、「報道志望」って言ってました。こう言うと、ネタみたいに扱われてしまいますけど、今でも報道志望で、実際に、ニュースも土日、『S-PARK』内でやらせてもらっていて。自分では報道アナウンサーだと思って(笑)。
―― 自分で笑っちゃうんですか(笑)。
久代 この前、後輩のアナウンサーに、「何志望なの」みたいな話をしていたら「久代さんて、何志望なんですか」と逆に訊かれて「報道だよ」と言ったら、「え? ウケる!」って言われたんですよ。ネタかギャグだと思われて(笑)。「え? ウケるところじゃないんだけど。今も昔もずっとそうなんだけど」と言ったら「え? ヤバイ。ウケる」って。もちろんバラエティも大好きなんですけど、報道もしっかりできるアナウンサーになりたいんです。バラエティと報道を同時にやっているという人はあまりいないので、どっちもできるアナウンサーになりたいなと思っています。
―― 報道番組ではバラエティと違う難しさを感じますか。
久代 たとえば『向上委員会』だと、たくさんの方がいらっしゃって、みんながみんなをフォローしあって作り上げていく。報道番組も、オンエアまではもちろんみんなで作ってくださってやるんですけど、最後、現場にいるのは1人なんですよ。インカムで、上の人もいろいろ声は掛けてくださるんですけど、最終的に背負っているのは自分1人だということを思うと、ちょっと孤独感はあります。でも、だからこそ皆さんが作ってくださったものを、最後1人で失敗なくお届けする、ちゃんと場面を終えるやり甲斐みたいなものをすごく感じています。
(#3に続く)
写真=深野未季/文藝春秋
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#1 フジ久代萌美アナが明かす「テレ朝に入りたかった」発言の真相
http://bunshun.jp/articles/-/10441
#3 フジ久代萌美アナが語る結婚願望「ひとりでご飯をつくっても寂しいので」
http://bunshun.jp/articles/-/10445
につづく
くしろ・もえみ/フジテレビ・アナウンサー。1989年生まれ、東京都出身。2012年フジテレビ入社。現在の担当番組に『さんまのお笑い向上委員会』、『ワイドナショー』、『S-PARK』内ニュースなど。