1ページ目から読む
2/2ページ目

「黄金世代」へ昇華するため

 1日5~6時間に及ぶ練習を終えると、夜は毎日、揃って食事をともにしている。豚しゃぶ、焼肉、ステーキ……と口に運ぶものは変わっても、話題は変わらない。梅野は言う。「野球に対して、食事の時も真面目に話すようになった。能見さんがいなくなって、取り組み方も“自分たちが”という思いが強くなった」。

 最終クールからは梅野、陽川の屋外フリー打撃に岩貞、岩崎が打撃投手として登板し、互いにペースを上げていっている。陽川は梅野、両左腕のバッテリー陣から自身の弱点を聞き出すことが沖縄での密かな目標。時には同期を“利用”してレベルアップを目指す。

 すべてはシーズンで最高のパフォーマンスを発揮するためだ。プロ野球選手は結果で語られ、評価されていくのが常。今季、4人が揃って1軍で躍動し、チームの中心を担っていくことが、この合同自主トレの1つの“答え”にもなる。「馴れ合い」とは言われて欲しくない。沖縄から、猛虎の根幹をなす「黄金世代」へ昇華する4人が見たい。

ADVERTISEMENT

「馴れ合い」とは言わせない ©スポーツニッポン

遠藤礼(スポーツニッポン)

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ウィンターリーグ2019」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/10381 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。