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ロケに力を入れる吉本興業の戦略

 ロケ番組も増えているが、制作サイドとしては芸人ほど重宝する存在はないという。

「訪れた街や食をいかに魅力的に見せるかは、ロケに出るリポーター次第ですが、かつての『若大将のゆうゆう散歩』の加山雄三(81)のような大物だと、どうしてもスタッフも出会う人々も遠慮する。その点、芸人は気取らない面白さが出せるし、お風呂などで裸にもなれる。国内外での身体を張ったロケで再ブレイクした出川哲朗(55)がいい例です」(芸能記者)

 とりわけこのジャンルに力を入れているのは吉本興業。

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「関西ローカルの情報番組のロケコーナーは、ほぼ吉本芸人の独占状態。ここでロケ対応をマスターしていれば東京に進出しても対応可能。これが吉本の戦略です」(同前)

 吉本の“ロケ強者”として知られるのは、千鳥とタカアンドトシ。

「千鳥の大悟(38)は大の酒好き。ロケ中『ビール飲ませて』とせがみ、ノブ(39)が止めるも『一杯だけ』と本当に旨そうに飲む。ロケでブレイクしただけあって、アドリブでこうした素の掛け合いをやれる巧さは頭ひとつ抜けています」(テレビ関係者)

 今や芸人の主戦場はスタジオではなく、路上にあり。