「日本に行って時代劇を撮らないか? というメールがプロデューサーのジェレミー・トーマスから突然届いたんだ。信じられなくてアドレスを確認したよ。本当にジェレミーからだとわかってすぐに『イエス!』と返事をしたんだ」
豪華キャストと一流スタッフによる全く新しい“サムライ映画”が誕生した。時は開国に揺れる幕末。日本史上初のマラソンといわれる「安政遠足(あんせいとおあし)」が開催され、謀反の疑いをかけられていることも知らずスタートを切った侍たちと、ただ一人幕府の陰謀を知る隠密(佐藤健)が刀と銃弾が乱れ飛ぶ山道を疾走する。
『サムライマラソン』制作にあたって『ラストエンペラー』の名プロデューサーが白羽の矢を立てたのがバーナード・ローズ監督。監督は「目の前で起きるハプニングは全て利用する」演出で周囲の度肝を抜いた。雨も風も本物だ。
「台風でセットが吹き飛ばされたときは驚いたけどね(笑)。タケルが演じる甚内は幕府の隠密としての使命がある。しかし、自分の藩や大切な人を守るため、彼は自分の信念を裏切ることになる。それは、ペリーが来航し、鎖国という伝統が破られる当時の日本の状況と重なる。だから、ラストシーンの彼の決断は大きな意味を持つんだ」
INFORMATION
『サムライマラソン』
2月22日より全国ロードショー
https://gaga.ne.jp/SAMURAIMARATHON/