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ラジウム含有量が世界一と名高い三朝温泉

 翌朝は、日本海沿いを移動して鳥取県に入る。古事記に出てくる因幡(いなば)のしろうさぎを祀る白兎(はくと)神社を参拝。鳥取砂丘を少し散策してから三朝(みささ)温泉へ入る。

 ラジウム含有量が世界一と名高い三朝温泉が湧く三朝町の皆さんは、みな元気で長生き。自然界にある微量のラジウムは気化して、空気中にラドンとして広がる。免疫力や自然治癒力を高めると言われるラドンを吸いながら温泉に入ることで、細胞が刺激され新陳代謝を促す。地元の人は、半身浴で長湯をするのが習わしだ。

 2日目の宿は「旅館大橋」。まずは名物・巌窟(がんくつ)の湯へ。旅館内にある岩風呂の底から温泉が湧いている。

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三朝温泉「旅館大橋」ではラジウム温泉を楽しめる。

 生き生きとした湯はラジウム効果に加えて、身体に生気を与えてくれる。この旅館の本館や離れ、大広間棟などは、国の登録有形文化財に指定されている(昭和7年建造)。のんびりと旅館内を散策して、湯と部屋の往復を楽しみたい。

 翌日は国宝であり、日本最古の神社本殿形式の建築物と言われる「三徳山三佛寺投入堂(みとくさんさんぶつじなげいれどう)」へ。現地まで登るのは足元が悪く、よほどの健脚でなければ難しいが、見上げるだけでも一見の価値がある。

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