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東京から週末旅 “居酒屋の街”横須賀中央で大人気のそば「えびすや」

2019/03/05

genre : ライフ, グルメ

 一部の駅名が変わると話題になっている京浜急行。春になると、京急にのって三崎港に行きたいと思う方も多いはずだ。品川駅から三崎口駅までは特快で1時間と少々。「みさきまぐろきっぷ」は相変わらず大人気である。

 しかし、居酒屋・角打ちや大衆そば好きの人間にとっては、横須賀中央駅を通過するわけにはいかない。「チューサカ」の愛称で人気の「中央酒場」は午前10時、「天国(てんくに)」は午後0時に開店する。地元の魚介類や三崎のマグロばかりではない。壁一面に並ぶメニューは圧巻だ。「銀次」も外せない。

 そして、大衆そば屋では「えびすや」が地元民を中心に静かに人気となっている。大衆そばと居酒屋・角打ちのある街、横須賀中央で、春を先取りするお気軽日帰り旅もなかなかよい。

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 そこで、2月最後の週末の土曜日、午前11時過ぎ、早春の横須賀中央駅に降り立った。陽ざしが明るく空が広い。駅前から海岸線の間に街が広がっている。駅から歩いて5分ほどのところにある大衆そば屋「えびすや」を再訪した。

京急横須賀中央駅は横須賀市の中心的街である
駅から5分ほどで「えびすや」に到着する

創業40年、変わらない味

 懐かしい白い暖簾がゆれている。店内はすでに満員。女将さんの須藤玲子さんに挨拶すると、「あら~久しぶりじゃないの~」といつも以上の元気な様子で迎えてくれた。

「えびすや」は今年で創業40年という。創業当時、横須賀界隈は人で溢れ、お店はてんやわんやだったそうだ。今は人口の高齢化や減少が進み、当時のような賑わいはないと女将さんは嘆く。

 でも味は当時のまま。「天ぷらそば」(430円)、「カレーそば」(410円)、「たぬきそば」(370円)そして、他店ではあまりお目にかかれない「カレー天ぷらそば」(490円)が人気だという。

L字型の店内はいつも活気がある。女将さんも元気いっぱい
メニューは潔い。「天ぷらそば」、「カレーそば」、「たぬきそば」、「カレー天ぷらそば」が人気