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ランチ列車、夜行列車にリアス式海岸……三陸鉄道の魅力
「3月23日にリアス線が開業して、5月くらいまでは注目もされてどっとお客さんが来るだろうと思っています。さらに6~8月には三陸防災復興プロジェクトがあって、ウチでもプレミアムランチ列車とか盛~久慈間の夜行列車とか、いろいろイベント列車を走らせます。秋以降もこたつ列車など観光列車を予定していますし、お客さんにはリアス線を楽しみに来ていただきたいですね」(冨手さん)
意外と誤解されることが多いのだが、三陸名物の“リアス式海岸”は実は宮古よりも南の海岸線。『あまちゃん』に登場した北リアス線の車窓は海岸段丘でリアス式海岸ではない。とはいえがっかりする必要はなくて、リアス線が開業すれば車窓から遠く太平洋の水平線とその両脇に伸びる岬、手前の静かな湾というリアス式海岸らしい光景を楽しむことができる。
さらに、釜石駅はJR釜石線とも接続していて三陸海岸へのアクセスは劇的に改善される。釜石線には蒸気機関車の「SL銀河」も走り、まとめて観光するにはぴったりだろう。9月からのラグビーワールドカップでは、“ラグビーの町”釜石でも2試合が予定されている。三陸鉄道と三陸海岸のアピールのチャンスは大きく開かれているのだ。もちろんリアス線に乗って宮古を訪れる人も増えるだろう。町の人もさぞかし期待しているはず。そう思って、宮古駅前の観光案内所を訪れた。ところが……。