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セレッソひと筋30年 森島寛晃・新社長の目標「阪神タイガースぐらい愛されたいです」

セレッソ大阪新社長・森島寛晃インタビュー#2

2019/03/15
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「負けても応援いこうや」ってなるタイガースの愛され方

――森島さんは周りに対して、いつも気配りを忘れない人だと聞きます。広島の実家は板金業を営んでいたそうですが、ご両親からどのような教えがありましたか?

「決して裕福ではなかったですけど、両親は一生懸命、仕事をしていました。お父さんからもお母さんからも“人に迷惑を掛けるな”とだけは、よう言われていましたね。特におかんのほうやったかな。高校を卒業してヤンマーに入ってからですよ。俺、いつまで言われんやろうって思いましたもん(笑)。ただ、何を意味するのかと言ったら、相手のことをちゃんと考えて行動せえよってことやと思うんですよ。そこは自分の人生で、凄く大切にしているところではありますね」

 

――さて関西のプロスポーツで断トツの人気を誇るのが阪神タイガースです。社長目線で見ていくと、何か学べるところはありますか?

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「阪神さんの人気は、やっぱり凄いですね。勝っても負けても、みなさんから愛されて応援してもらえるじゃないですか。シーズンが始まったばかりやのに、尼崎の商店街に優勝マジックが出ていたり、愛され方がハンパじゃないですよ。僕らももちろんタイトルを目指してますけど、負けても“応援いこうや”ってなる愛され方を目指したいですね」

――タイガースはメディアの露出も多いです。

「そこなんですよ。現役のときに僕らが優勝争いしているのに、スポーツ新聞の一面は阪神の選手が大遅刻したっていうニュースでしたからね。今もやっぱりタイガースが非常に多いですし、露出の部分は考えていかないといけないですね。ピッチで頑張っている選手に、もっとスポットライトが当たってほしいですよね」