1ページ目から読む
4/4ページ目

「まだまだ×2、寄附を募らなきゃならないんで」

――昨シーズン限りでキンチョウスタジアムとして親しまれた長居球技場が大改修に入り、「桜スタジアムプロジェクト」として寄附を募っています。約2万5000人収容の球技専用スタジアムで、2021年3月に完成予定だとか。

「ぜひ寄附をよろしくお願いいたしますと太文字で書いていただいてもいいですか(笑)。まだまだ×2、寄附を募らなきゃならないんで」

――どんなスタジアムになるのでしょうか?

ADVERTISEMENT

「臨場感溢れて、それこそセレッソファミリーが一体となれるようなスタジアムになるんじゃないかって思っています。屋根もできます。今以上のおもてなしもできます」

「『桜スタジアムプロジェクト』の寄付をぜひ宜しくお願いします!」

――今年のセレッソのセールスポイントを、森島社長の言葉でいただきたいと思います。スペインで実績を残してきたミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督を迎え、都倉選手を筆頭に新加入選手も多い。

「ロティーナ監督は、観ている人が面白いと感じてくれるサッカーをやりたい、勝負にこだわりたいと言ってくれています。新鮮味のあるチームなので、僕としても非常に楽しみなんです。今までいる選手、新しく入った選手の競争も激しくなりますから、どういった選手が出てくるのかといった楽しみもあると思うんです。いろんな意味をこめて、ワクワクできるセレッソになるんやないか、と。今年のクラブスローガンは“サクラスペクタクル”。お客さんにも、選手にも、スタッフにも、ワクワク感を持ってもらいたい。スタジアムのにぎわい、プレー、試合……我々としてはいろんなワクワク感を提供していけたらなと考えています」

――森島社長になってワクワクする人も多いと思うのですが?

「いやいや×10(笑)。ビクビクしないで、僕自身、ワクワクしていきたいですね。あっ、桜スタジアムの寄附の件、絶対に太字でお願いしますよ。頼んます、そこは必ず!

新社長をお祝いする胡蝶蘭の前で

もりしま・ひろあき/1972年4月30日、広島県生まれ。東海大一(現・東海大翔洋)から、91年にセレッソ大阪の前身ヤンマーに入社、以来セレッソひと筋。日本代表でも98年フランス大会、2002年日韓大会と2度のW杯に出場。08年の引退後はアンバサダー、強化担当、チーム統括部オペレーション部長(強化部長)を経て、昨年12月に社長就任。

(#1から続く)
写真=山元茂樹/文藝春秋

◆#1 “日本一腰の低いJクラブ社長”森島寛晃「2カ月で名刺1000枚配りましたわ」
https://bunshun.jp/articles/-/11072