昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/03/24

途中出場のときはHPで差がつけられる

――開幕戦(2月22日)でアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャら世界的なビッグネームを擁するヴィッセル神戸と対戦し、1-0で勝利しました。都倉選手は0-0の後半途中に出場し、攻守にハードワークして流れをチームに引き寄せました。札幌時代もそうでしたが、流れを呼び込むコツが何かあるように思うのですが。

「サッカーは11人でやるもの、そして当然ながら相手もいます。自分1人の力でどうこうできるものではありません。僕としては途中から出ていく場合、チームに何か影響を及ぼさないと意味がないと思っているし、逆に僕が先発で出ていたら途中から入ってくる選手にはそう期待します。途中から入る選手のメリットは、試合を客観的に眺められるという部分と先発の選手は90分間で100のエネルギーを使うことになるので、途中出場の選手とHP(キャラクターの体力値を意味するゲーム用語)で差が出てくる。逆に言うなら、このメリットを活かさないといけないんです」

――監督からの指示があるとしても、まずは自分で分析しておくことが大切になってくる、と。

「(神戸は)全体をコンパクトにして、ハイプレス、ポゼッションと、こちらとしては押し込まれた状態でした。そうなっている以上、自分が出たら相手のセンターバックを下げることは間違いなく求められます。裏に抜ける、または相手センターバックの間に入ることで彼らを前に出させないようにする。ここがまず1点。そして味方が苦し紛れにロングボールを出した場合でもしっかりとキープする。この2つを解決できれば、状況は変わるんじゃないかなと思いました。実際、そのイメージどおりにプレーして相手のラインを下げることはできました。ただこれは自分1人でやったことではなく、11人の歯車が合っていないとサッカーというものはやれない。うまく回すための、いいピースでなければなりませんから」

 

『諦めの悪い』はネガティブかもしれないけど……

――都倉選手と言えば、攻守にわたって全力を吐き出していくようなプレー。出場時間が何分であろうが、100%を出し切るスタイルです。昨季はゴール数の半分近くが後半アディショナルタイムでのゴールでした。「諦めの悪い男」と札幌サポーターから評されましたよね。

「何ごとにも全力で取り組む姿勢を、僕は一番大切にしています。勝利のために全力を尽くすことが、諦めの悪さにつながっている。世間的に『諦めの悪い』はネガティブな言葉なのかもしれないけど、僕にとってはポジティブな意味だし、すごく気に入っています」

――セレッソには柿谷曜一朗選手、清武弘嗣選手と、パスセンスの光る選手もいます。開幕戦も柿谷選手のパスから決定的な場面がありました。シュートは外れましたが、今後このような場面が増えていくと思うのですが。

「名前の挙がった2人は本当にスペシャルな選手だと思うし、自分としてはパスを引き出せる準備、予測をしっかりしていきたいですね。ボールをもらう前の動きでクオリティーを上げて、パスを出したくなるような動きができたらいいな、と」