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――プロレスラーとはなにか、ということも変わってきていると思いますか。

長与 変わっている部分もあると思います。ただ、ぶれないのは、プロレスラーって誰かのオンリーワンになれるってこと。誰かにとって「この人に会いに行くと元気になれる」「この人の頑張ってる姿が好き」っていう存在になれるという点は、変わっていない気がします。

リング脇で試合を見守る長与さん(右)とダンプ松本さん(左)

「自分をやっと受け入れられて、ほんと楽」

――ご自身について、変化を感じることは。

長与 もう54なので、20代の子が全力で当たってきたら、それはもう負けます。スタミナも負けます。でも、「自分をやっと受け入れられて、ほんと楽」という思いもあります。彼女たちに弱さを見せられるようになったのも楽だし、頼るのも楽しみになってきたし。

 こんなことを言うと「長与ももう後ろに隠れちゃったのかな」って思われるんでしょうけど、でも、いざとなったら鉄壁になって守りますから。

――それは、たとえば暴行事件の際に、現場に一緒にいた選手たちではなく、長与さんが出ていった、というところにもあらわれているのでしょうか。

長与 そう、何があっても現役の選手が手を出してはいけないんです。絡んでもいけないと思うし。

 

 選手の親たちにも、「自分の子のように育てます」って約束しているんです。親からすると、自分の子はプライドだったりするわけですよね。だから同じ。自分のプライドです。

譲渡会の開催や一時預かりも

――昔から動物がお好きですよね。今は何匹飼っているんですか。

長与 14、5匹いるんじゃないですかね。13匹くらい犬で、猫が2匹。犬のうち、1匹は一時預かりです。

長与さんと愛犬のハルマくん

――里親に譲渡する前の預かり親も、やっているんですよね。

長与 そうですね、譲渡会の開催や一時預かりをしています。里親さんが見つかるまでに、ワンコたちをもう1度元気に、そして人間を好きになってもらえるようにするんです。

――譲渡会への参加や、預かり親を始めたきっかけは。

長与 動物好きの友人が秋田犬の保護と譲渡を始めたので、まずはそれに協力しました。一時秋田犬ブームがあったんですけど、そのあとたくさん飼育放棄されちゃったんですよね。大きいから飼いづらいし、吠えるし、怖いとかで、里親になってくれる人もなかなか見つからない。本当はものすごく忠実な犬種なんですけど。

 そのうち、個人で一生懸命、小型犬や中型犬を保護して里親さんを探してらっしゃる方もいっぱいいることがわかったので、犬種を問わずに一緒に活動を始めました。