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2019/04/12

(3)なによりリーズナブルな価格

 そんな本製品ですが、最大の特徴はリーズナブルな価格設定です。仮にここまで見てきたような優れた特徴があっても、お値段が11インチiPad Pro(64GBで89,800円)と変わらなければ、おそらく見向きもされないはずですが、本製品は同じ容量でなんと54,800円からという、リーズナブルなプライスを実現しています。

 ほぼ同じボディデザインだった従来の10.5インチiPad Proが、同じ容量で69,800円だったのと比べると、1万5千円も安価です。スピーカーは4基から2基へと減っているものの、代わりにCPUは2世代ほど進化していることを考えると、そのおトクさがわかろうというものです。

10.5インチの画面だけにウェブブラウジングも余裕があります。レスポンスもサクサクと高速です

では、なぜ優れた製品なのに目立たない?

 これだけ優れた製品でありながら、なぜ本製品が目立たないかと言うと、ひとつひとつの特徴を見ていくと、それぞれ本製品よりも優れたモデルがあるからでしょう。厚みだけで言えばiPad Proのほうが(わずか0.2mmですが)薄いですし、価格だけで言えばエントリーモデルのiPadのほうが安価です。

 また本製品に採用されているCPU「A12」は、ファイルサイズの大きい動画も快適に再生できますが、スペックだけ見れば、プロユースのiPad Proに使われている「A12X」のほうが上です。かろうじて本製品が勝っているのは重量ですが、これにしても画面サイズを考慮しなければ、同時発売のiPad mini(第5世代)のほうが、約150gも軽量です。

フルHDなど、ファイルサイズの大きい動画の再生も余裕でこなせるのも魅力の一つです

 つまり、どのような切り口であっても2番手もしくは3番手につけているのが災いしているわけですが、裏返せばそれだけ欠点の少ない、優等生的なモデルであると言えます。最初は別のモデルが欲しかったんだけど、調べていくうちにこちらのほうが満足度が高い気がしてきた……そのような経緯を経て、最終的に選ばれがちなモデルと言えます。

 この製品についてネットでいろいろ調べていて、いまご覧のこの記事がヒットしたという人がいれば、それぞれのモデルをひととおり購入して試した筆者に言わせると、よい目の付け所をしていると断言できます。

 敢えて欠点を挙げるならば「見た目が従来のホームボタンつきiPadそのままで、人に見せびらかすには地味」ということくらいでしょうか。なんでもできる優れたモデルとして、安心して購入することをおすすめします。

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