— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) 2018年11月30日
【#きょうの叡王 111】(続き)
将棋界の今後やファンあっての世界と再認識など、短い時間ながらとても有意義なひと時。
同い年の苦悩を知ってか知らずか、笑顔で「今日負けたとしても担いで連れて行くつもりだった」と言ってくれた斎藤王座、いや斎藤くん。
眩しい彼を少しでも追いかけていきたいです。
斎藤王座、菅井前王位、永瀬七段……俊英揃いの同世代
高見叡王の同年代は活躍が目立っている。
同学年に、斎藤慎太郎王座、第10回朝日杯将棋オープン戦優勝の八代弥六段、第2回YAMADAチャレンジ杯優勝の三枚堂達也六段。
1学年上に、菅井竜也七段(前王位)、永瀬拓矢七段。
1学年下に、タイトル挑戦1回の千田翔太七段、あの藤井聡太七段の30連勝を止めた佐々木勇気七段。
俊英揃いだ。豊富なライバル関係は強い刺激を与え合う。間違いなくこれからの将棋界を引っ張る世代であろう。ここにあげた棋士は、まっすぐで、コミュニケーション能力が高い。みんな育ちのよさも感じる。そういう人が勝つ時代なのかもしれない。
高見叡王はプロ入りからしばらく、立教大学文学部史学科での勉学との両立に悩んでいた。筆者も経験したが、学業との両立は大変だ。しかしこれは若いときにしかできないことであり、長い人生でそういう時期も悪くない。経験は必ず財産になる。
大学卒業後、高見叡王はニコニコ生放送やAbemaTVの将棋番組で解説の機会が増え始めると一気に人気を博した。これはその人柄とともに卓越した将棋の言語化に要因がある。この辺りは学業で培われた部分もあるだろう。
高見叡王のタイトル獲得パーティーに筆者も2度ほど出席した。その際、ファンの数と熱気に圧倒され、高見叡王がファンに愛されていることを強く感じさせられた。女性ファンの比率も将棋イベントとは思えないほどで、関係者と「将棋界も変わりましたね」と話したものだ。