昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集観る将棋、読む将棋

2019/04/26

藤井はスーパーヒーローだから「撮ろう、撮ろう」

――あのツイートは、どういう経緯でされたのですか?

豊川 この日、僕は安用寺(孝功六段)と対局で、早めに終わったんで1時間ほど一緒に食事をしてきたんですよ。それで戻ってきたらちょうど北浜くんと室田さんと、藤井くんがいる。こっちはもうエチルが入っているじゃないですか(笑)。今ね、羽生(善治九段)と藤井はスーパーヒーローだから「撮ろう、撮ろう」と、職員の方に撮ってもらったんですよ。シラフだったらしないけど、ごめんなさい、酔ってまして……。

「やっぱりエチルが入るとね……(笑)」

――ファンのみなさんはとても喜んでいましたよ。あのとき藤井聡太はどんな様子でしたか?

豊川 突然オヤジが現れて、呆れてたんじゃないですかね(笑)。ただ、彼は来年、(順位戦のクラスで)上がればいいと思っているでしょう。自信もあるんじゃないですか。また、自分は上がれなかったけれど、師匠の杉本さんは上がれたから、喜びも半分あり複雑な気持ちだったでしょうね。

――藤井聡太七段の師匠である杉本八段は、50歳にしてB級2組への復帰。若手の台頭が著しいなか、この年齢ではすごいことですよね。

豊川 師匠は、藤井くんに教わってるんじゃないですかね(笑)。いや、これは想像ですけどね。でも普通、あんなに勝てないですよ。9-1(順位戦9勝1敗)とか取れないですよ。ほんとすごい。

エチルが入ってハイテンションのときに

――あの写真を撮ったあと、またみんなで飲みに行かれたんですか?

豊川 行きましたよ。僕と北浜くんと、室田さんも行ったかな。近くに船江と金井(恒太六段)もいたから彼らも一緒に。それで飲み屋から戻ってきて、さっきのツイートをしました。

現在は、藤井七段と同じC級1組に所属している

――ひとりで別のお店に?

豊川 いやいや、もうお店やってないじゃないですか。だから不謹慎なんですが、連盟の記者室でひとり飲みながら(笑)。そこで少しでもみんなの写りのいい一枚を選んで投稿したんですね。そこから徹夜して、朝一の新幹線に乗って東京に向かいました。

――ツイッターでは、ギャグを織り交ぜようと意識しているんですか?

豊川 一生懸命考えて出るものでもないし、エチルが入ってハイテンションのときに、勢いですね(笑)。

 ちなみに、その夜を徹した後に投稿されたツイートには、ギャグを混じえてこう書かれている。

〈27回目の順位戦を終え、これより上京!武田徹夜で渡鳥哲也  Hello good night アドレナリン アイアンマンモス〉

 なお、始めて1年という豊川七段のツイッターは、棋士のオフショットや、豊川七段のギャグが楽しめる。まだフォローしていない方はぜひどうぞ。