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まずタイトルに「慢心」

 自民党が沖縄と大阪の補選で敗れた翌日の社説を見てみよう。

「自民補選2敗 参院選に向け慢心を排せるか」(読売新聞4月22日)

 まずタイトルに「慢心」がある。そして文中には、

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《内閣支持率は一定の水準を維持しているものの、緩みと慢心を排さなければ、参院選は厳しい戦いを余儀なくされよう。》

 やはりと言うべきか、「緩み」と「慢心」が出てくる。

衆院大阪12区補選で街頭演説する安倍晋三首相 ©AFLO

 では同じ日の産経新聞の社説を見てみよう。

「衆院2補選 政権の緩みが敗北招いた」(4月22日)

 こちらではタイトルに「緩み」が入っている。

 文中には《「安倍1強」という長期政権のおごりと緩みが敗北を招いたと受け止めるべきである。》

「緩み」の前に「おごり」という言葉もあるが、これは読売が言うところの「慢心」と同じだ。