盗撮動画グループチャットのメンバーには人気アイドルも
スンリの性接待疑惑を第一報で報じたSBS funE(地上波SBS傘下)のカン・ギョンユン記者は、3月に入ると性行為の盗撮動画を流布し共有したとして、スンリの友人の一人、歌手のチョン・ジュニョンを実名をあげて初めて報道し、チョンはほどなく逮捕された。その後、この盗撮動画を共有していた携帯メッセンジャーのグループチャットに参加していたメンバーが次々と明らかとなったが、人気アイドルグループのメンバーも複数いたことから、衝撃はさらに広がった。結局、このうちの6人は立件されている。
スンリは疑惑を一切否認しながらも騒ぎが大きくなるとすぐに芸能界を引退。盗撮動画に関連して名前が挙がった他の元アイドルクループのメンバーも続々と芸能界を引退し、韓国芸能史上、前代未聞の大事件となった。
性暴行で訴えられたJYJユチョンも麻薬使用で逮捕
「スンリゲート」に続き、4月26日には、やはり、K-POPの人気スターだったJYJのパク・ユチョン(以下、ユチョン)が麻薬使用で逮捕され、韓国社会はまた騒然となった。ユチョンは、自身は潔白だとする記者会見まで開いた後だったこともあり、韓国芸能界への世論の落胆ぶりは酷かった。
ユチョンは04年にデビューした東方神起の元メンバーで、09年に東方神起から脱退。離れた3人は新たにJYJとして活動していた。
「当時は、大手のSMと裁判までして揉めた彼らを引き受ける事務所はないだろう、活動にも制限を受けるだろうと言われました。案の定、地上波への歌手としての出演はNGとなるなど活動は制限されましたが、それでも、海外でのコンサートは好評。また、ユチョンの場合は俳優としても2010年に主演したドラマ『成均館スキャンダル』が大ヒットとなり、その演技力も認められて主役を張るほどの存在感を見せました。順風満帆のように見えていたのが、つまずき始めたのは、16年の性暴行疑惑からでしょう」(前出、スポーツ紙記者)。
暴行事件とは、2016年6月、性暴行を受けたという女性が4人立て続けにユチョンを控訴したもので、しかし、その後、結局、嫌疑なしとなった。今年に入りようやく「静かなる復帰へ向けて活動を再開したばかり」(同前)だった。
キーパーソンは「ミルク姫」ことユチョンの元婚約者か
ユチョンの逮捕は、元婚約者で財閥のひとつ「南陽乳業」の会長の孫娘、ファン・ハナが麻薬使用で逮捕されたことがきっかけとなった。「芸能人Aと麻薬をした」というファンの供述についての報道が流れ、かつての婚約者だったユチョンの名前がインターネットで飛びかい始めると、ユチョンはすぐに記者会見を開いて身の潔白を切々と訴えた。