今春新しく登場したiPad mini(第5世代)は、従来モデルと比べてCPUが大幅に強化されたほか、Apple Pencilによる手書き入力にも対応し、上位のiPadと比べても遜色ない高性能・多機能モデルへと生まれ変わりました。7.9インチというコンパクトな画面で、一般的なiPadの約2/3と軽量なことから持ち歩きにも適したこの製品、個人がビジネスユースで使うにはぴったりのモデルです。

 そのままでも十分快適に使えるこの新しいiPad miniですが、そのポテンシャルは高く、さまざまな「武装」で強化することによって、さらにディープに活用することが可能になります。今回はこの新しいiPad miniをビジネスユースでさらに深く使いこなすための、3つのアイテムを紹介します。

新しいiPad mini。今回はこの製品をビジネスユースで活用する「武装」を紹介します

(1)PDFにさっとメモ……ビジネスシーンで大活躍のApple Pencil

 新しいiPad miniの最大の特徴は、Apple Pencilによる手書き入力に対応することです。グラフィック用途に使われるイメージが強いApple Pencilですが、PDFに注釈を記入したり、ラフを描いたり、さらにはフローチャートを書いてアイデアをまとめたりと、ビジネスシーンでも多方面で活躍します。

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 新しいiPad miniを入手したらぜひとも使ってみたいこのApple Pencilですが、10,800円(税別)とそこそこのお値段ですので、価格的に躊躇する人もいるでしょう。そうした場合にお勧めなのが、ロジクールが販売している「Crayon」です。これは言うなればApple Pencilの互換製品で、価格が7,880円(税別)と、若干安価に入手できるのが利点です(価格はいずれもApple Storeでの販売価格)。 

ロジクールの「Crayon」(手前)は、純正のApple Pencil(奥)よりも安価なのがメリット。ペン先はApple Pencilと同じで、筆圧感知に対応しないことを除けば使い勝手は同一です

https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/grab-a-crayon

https://www.apple.com/jp/shop/product/MK0C2J/A/apple-pencil

Apple Pencilに手が届かない人へ……互換製品「Crayon」のススメ

 アプリによっては筆圧感知に対応しないため、本格的なグラフィック用途には向きませんが、本体が丸形ではなく楕円形なので転がりにくく、マーカーを持っている感覚で握れることに加えて、Lightningケーブルを直接挿せる利点もあります。またiPad Proにも対応しますので、将来的にiPad本体を買い替えても使い続けられるのはメリットです。

 一方で、駆動時間がApple Pencilの12時間に比べてこちらは7.5時間とやや短いほか、Apple Pencilの収納を前提とした市販の保護ケース(後述)とは組み合わせられないなどのデメリットもあります。予算および持ちやすさ重視で、新しいiPad miniで手書き入力を行いたいという人におすすめです。

本体頭部のゴムカバーをめくってLightningケーブルを直接接続できるので、純正のApple Pencilでよく起こりがちなキャップの紛失も起こりません。むしろこれこそが最大のメリットかも?