近所の中国人ママの金切り声と男児の泣き声
私は在日外国人が多い地域の安アパートを仕事場にすることが多い。職業柄、外国人が多い場所のほうが新しい発見や刺激を得られるし、なにより賃料が安い。加えて、同じ値段なら都会的なワンルームマンションよりも畳敷きで広い築数十年の木造アパートのほうが落ち着くという個人的な好みもある。
例えば、数年前の仕事場は京王線沿線、東京外大に近い飛田給にあった。
だが、物件に入居して間もない春の夕方に、隣の集合住宅から女性
女性の日本語は文法が不正確で、独特のアクセントがある。明らか
本来、私は騒音には寛容なほうで、子どもの遊ぶ声や隣人の音楽はほとんど気にならない。近所の若い男が大音量でAVを見ていても平気である。ただ、ヒステリックな金切り声と子どもを叩く音となると、さすがに気持ちが落ち着かないし、仕事の手が止まる。
もちろん、育児には人知れぬストレスも多いはずだ。なので1回だ
教育熱心だから「体罰」
中国では近年、家庭内暴力や児童虐待を問題視する風潮が高まり、2014年には「児童および家庭法」、2016年には「反家庭暴力法」が施行され、さらには児童虐待をより明確に禁止する法律の制定も議論されている。だが、これは逆に言えば、つい数年前までは児童虐待やDVを規制する法整備や社会意識の成熟が不十分だったということだ。
過去に1000年以上も科挙の伝統を持ってきた中国は、現在もなお日本をはるかに上回る学歴社会であり、家庭においても猛烈に教育熱心な親(特に母親)が多い。教育上のしつけや、成績が悪いことへの懲罰を理由にした体罰もそれほど珍しくない。特に地方都市や農村部の出身者の場合はそうだ。
近年、日本社会で大きなニュースになる児童虐待の事例には、親が
考えてみれば日本でも、昭和~平成初頭までは、家庭内での軽い体