昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「日本の7割よりも世界の2割を獲りにいく」クリエイティブディレクターが語る日本企業再興戦略

クリエイティブディレクター・三浦崇宏インタビュー

 国内外で8つの賞を受賞した「WEARABLE ONE OK ROCK」やメルカリの新聞折込チラシなど、従来の広告やプロモーションの枠を超えたクリエイションが大きな注目を集める、The Breakthrough Company GO 代表でクリエイティブディレクターの三浦崇宏さん。単に商品を広告・PRするだけでなく、プロダクトやサービスの事業開発・成長にまで踏み込み、「広告3.0」ともいうべき新しいビジョンを掲げ、具現化している。NTTドコモ、三井不動産、JR東海、メルカリといった名だたる企業が列をなすクリエイティブディレクターが語る、日本企業再興戦略。

◆◆◆

2019年から2022年にかけて起こる第四次産業革命

――折しも年号が変わりましたが、令和という時代に日本のビジネスシーンはどう変化し、私たちの働く場は変わっていくと思われますか。

三浦 これから2019年から2022年にかけて起こる第四次産業革命は人類史上もっとも予測もつかない時代と言われています。5G、ブロックチェーン、AIなどのテクノロジーは社会に大きな変化を起こします。同時に働き方改革や雇用変化の影響によって、副業従事者とフリーターが2020年には日本の労働人口の3分の1ぐらいになるとの予測もある。外国人の方も多く増えて、確実に日本社会の労働環境や社会の基盤は激変するでしょう。

クリエイティブディレクターの三浦崇宏さん ©深野未季/文藝春秋

三浦 僕がよく言うのは、自分たちはサッカーをしていると思ったらある日突然ラグビーに変わっているようなルールチェンジがいたるところで進行しているということ。ただそれは誰も教えてくれない。「いまからはラグビーだよ」って誰も言ってくれないから先にラグビー始めたやつが勝つ。だけど、どうやってラグビー始めていいかわからないし、変えようとしてなぜかアメフトをはじめてしまっているような企業も多い。

 元号が変わるという節目は、いい意味で利用したほうがいいんです。ビジネスのあり方、仕事の仕方を変えなくてはといろんな方が思ってる中で、外側に区切りがあることが人間の背中を押してくれる。たとえば、ダイエットでも、80キロ超えたら絶対痩せようって思うじゃないですか(笑)。売上が年間5億を切ったら何がなんでも改革しようみたいな、数字の節目を積極的に利用するのが大人の在り方という気がします。