昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載この鉄道がすごい

池袋発の週末旅 西武鉄道の新型特急「Laview ちちぶ号」の大きな窓からは何が見える?

富士山から武甲山まで。オススメは8号車12A、12B

2019/05/19

genre : ライフ,

 西武鉄道の新型特急電車「Laview」は楽しい。都会から山間まで風景に溶け込むシルバーボディ、座席の膝下の高さまで拡大された大型窓、どことなく愛嬌のある丸い先頭車。特急だから「速い」とか「乗り心地がいい」と褒めるべきだけど、それらの要素も含めた上で、総合評価は「楽しい」。

2019年3月にデビューしたばかりの西武鉄道新型特急車両001系「Laview」

飯能駅では進行方向が逆転する

 とくに大胆なビッグサイズの車窓から迫力ある景色を楽しめる。大画面テレビで4K8Kの風景映像を観ている場合ではない。本物の景色はそんな小さな枠には収まらない。美しい景色を見たいなら外に出よう。池袋からLaviewに乗ろう。

 池袋発西武秩父行き「ちちぶ号」は池袋駅7番線の後方、特急ホームから出発する。前から1号車、2号車の順で、最後部が8号車だ。全席指定席で、特急券はインターネットで予約可能。スマホで特急券を購入できるチケットレスサービスもある。座席配置図を表示して、座席を選べる。座席配置図は窓と窓枠の位置も表示される。

 進行方向に対して窓の後ろ側の座席に座れば、大きな窓からの景色を楽しめる。ただし、注意点として、飯能駅で進行方向が逆転する。進行方向に向きたければ座席を反転させるわけだけど、このとき、窓の後ろ側の席は反転させると窓の前側になり、視界の窓枠が大きくなる。飯能までの都会の景色を楽しみたければ窓の後ろの座席だ。飯能から先、大自然の景色を楽しみたければ窓の前側の座席を指定し、飯能から大きな視界を楽しもう。

客席は膝下まで広がる大きな窓が特徴だ ©時事通信社

ズバリ、オススメの座席は?

 さて、このような前知識を得た上で、もっともオススメしたい座席はズバリ「8号車12A」または「8号車12B」だ。

 池袋を発車するときに最後部、車内でももっとも後ろである。飯能までは最後部だけど、飯能から西武秩父までは先頭になる。そして、先頭車の大きな窓から前方の景色を楽しめるというわけだ。同じ列でも12Cと12Dはちょっと残念。運転席に阻まれて前方視界がよろしくない。ただし、運転士に憧れるお子様ならここもアリだ。

 他の座席がダメというわけではない。とにかく窓が大きいから、どの席からでも景色はよく見える。最前部より少し後ろからでも背筋を伸ばせば前方は見える。むしろ、ちょっと引いた位置の方が左右両側の車窓を楽しめる。先頭車ではなくとも、ときどき車内モニターで運転席展望を映してくれる。気をつけたいところは、先頭車以外の車両最前部は壁と向かい合う形になる。4人掛け向かい合わせで乗る場合は大きな窓に合わせて予約しよう。秩父から飯能までは、どちらかというとAB席側のほうが視界の開けた区間が多い。