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やせたい人のための筋トレ 自己流でやってはいけない 大切なことは?

『はじめてのやせ筋トレ』(とがわ愛 著)――ベストセラー解剖

2019/06/01
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『はじめてのやせ筋トレ』(とがわ愛 著・イラスト)/(坂井建雄 監修)

 ダイエットに効く筋トレを、親しみの湧くイラストで丁寧に、わかりやすく紹介した本の売れ行きが好調だ。キーワードは〈やせ筋〉。

「筋トレの本は既にいろいろと出ていましたが、本格的なトレーニー向けの、いわゆるガチムチ体型を目標とするものが多く、女性の読者に向けた、痩せることに関連した筋肉だけを鍛えることを目的にした本は、あまりありませんでした。そこにアピールする意味で、〈やせ筋〉という言葉を強く打ち出したんです。本格的な筋トレをする人のやり方や食事管理は、初心者には意外と参考にならないものでもあるんですよね。本書はとにかく、私でもできるかも? と思っていただけるようなハードルの低さを心がけてもらいました」(担当編集者の間有希さん)

 筋トレを行う上で最重要なのがフォーム。自己流で適当にやると、なかなか効果が出ないばかりか、思っていたのと違う部位に筋肉がついてしまう。執筆の過程では、筋トレ初心者である編集者みずから著者の推奨するトレーニングを数日がかりで試し、間違いやすいポイントを徹底検証して内容に反映させた。

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 想定していた主な読者層は20代、30代の若い女性。しかし蓋を開けてみれば、40代以上の中高年の女性が半数を占めた。健康維持のために軽い運動を始めようと考えていた人にも、響いたようだ。

2019年1月発売。初版7000部。現在7刷11万部

はじめてのやせ筋トレ

とがわ 愛

KADOKAWA

2019年1月11日 発売

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