忙しいと、食事を外食やコンビニに頼りがち。でも飽きは来る。疲れていてもサッと作れるような、シンプルで美味しいレシピがあったなら。そんな需要に応えるスープの本が人気だ。
「私のようにあまり料理をしない人でも気軽に作れるレシピの本を書いてほしいと、著者にはお願いしました。でもやはり、料理がお好きな方ですから、私とは『簡単』だとか『めんどくさい』といった感覚の基準にギャップがあったんです。とにかく一品あたりの食材は少なくしてほしい、野菜を使い切れるようにあえて複数のレシピで食材を被らせてほしい、包丁はなるべく握りたくない……といった、大変なお願いばかりしてしまいました(苦笑)」(担当編集者の野本有莉さん)
慌ただしい月曜日向けには時短メニュー、金曜日にはお酒のつまみになるものと、働く人の1週間の生活リズムを意識した目次も含め、徹底して読者に寄り添った内容を目指した。
「著者のレシピは、素材の味を活かしている点も特徴です。変わった調味料を使うこともないので、すごく優しい味になるんですね。夜遅く、疲れて帰ってきてから食べるなら、こういう料理がうれしいんじゃないかと思います」(野本さん)
主な読者層は一人暮らしの20代、30代女性。料理の得意な主婦層が、作れるスープの種類を増やそうと手に取ることも多いとか。
2018年2月発売。初版6000部。現在9刷5万500部