「飯尾くん、『IPPONグランプリ』は芸人人生を変えるよ」――走り去ったポルシェ
―― 飯尾さんは大喜利が得意ですよね。
飯尾 いや、得意とかじゃなくて、好きなだけですね。あるとき、バッファロー吾郎さんがやられている「ダイナマイト関西」ってイベントで、事務所対抗の大会を作ってくれたんですよ。で、「飯尾さん、キャプテンになって人数集めてください」って言われて。ウド(鈴木)とか、インデペンデンスデイと事前に練習合宿に行こうって、静岡に行って。市役所に銅像とかオブジェがあるじゃないですか。「このタイトルを言いなさい」とかって、みんなでやりましたね。それで、ホテルでご飯食べた後、飲みながら、色々大喜利のお題出しては答えてってやってたんですけど、おならが出ちゃったんですよ。ブッて。そしたらそれが一番面白くて。なんなんだろうって。おならが一番面白いな、今日1日でって。それで、解散したんですよ。「解散、解散、寝ろ、寝ろ」って(笑)。うん、でも好きですね、大喜利は。
―― 『IPPONグランプリ』での活躍も印象的です。
飯尾 『IPPONグランプリ』の出演が決まったとき、ちょうど出川さんとヤクルト戦を見に行ったんですよ。出川さん、いつも一滴もお酒飲まなくてポルシェで、家の近くまで送ってくれるんです。出川さんのことは「隊長」って呼んでいるんですけど「隊長、『IPPONグランプリ』決まりました」って言ったら、(出川さんの口調を真似て)「おめでとう。おめでとう、飯尾くん。『IPPONグランプリ』は芸人人生を変える番組だから。いつ?」「1週間後です」「この1週間、『IPPONグランプリ』のことだけ考えて」って。「わかりました。頑張ります」。家の近くで下りて、「じゃあ」ってパーッとポルシェが走り去って……。
―― 出川さん、カッコいい!
飯尾 でもそのときふと、「あれ? 隊長、『IPPONグランプリ』、出たことないよな」と(笑)。うん、でもあの人ほどいろいろなバラエティをチェックしている人、いませんからね。